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インフラエンジニアの最新技術傾倒で“野良基盤”が増加?「レガシー技術が分かる人」がITビジネスの要になる理由【ぺブルコーポレーション藤方裕伸】

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「VUCA時代」というキーワードに代表されるように、変化が激しく先行き不透明な時代が到来。世の中の流れにおいていかれないように、最新技術を日々追い掛け続けているインフラエンジニアも多いだろう。

しかし、「新しいもの」にだけ目を向けることには、リスクも潜む。「最新の技術だけ追い求めていても、逆に将来性がなくなってしまう」と警鐘を鳴らすのは、AWSパートナー企業のITベンチャー、ペブルコーポレーション代表の藤方裕伸さんだ。

AI、RPAなどの最新技術を使って企業のDXを推進するITベンチャーとして急成長した同社だが、近年ではレガシー技術を活用したセキュリティー分野をはじめとするインフラ部門で業績が急伸しているという。

なぜ、今伸び盛りのITベンチャーがあえて「レガシー技術」に目を向けることをインフラエンジニアに訴えるのか。

藤方さんにその真意を聞くと、「今、本当に求められているインフラエンジニア」の姿が見えてきた。

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ぺブルコーポレーション株式会社 代表取締役社長 藤方裕伸さん

大手動画配信サービスや多様なコンテンツビジネスでエンジニアとして経験を積んだのち、ソフトウエア開発のIT企業を創業。令和元年11月、当時の東証一部上場企業への会社売却を経て新たにぺブルコーポレーション設立

「オペレーター」化するインフラエンジニアが急増

エンジニアは常に激しい環境の変化にさらされている。特に昨今のインフラ技術の発展は顕著で、クラウドの登場によってインフラエンジニアは日々新たな知識が求められるようになった。しかし藤方さんは次のように指摘する。

「最新トレンドを追い求めるのもいいですが、それはインフラエンジニア側にオンプレミスで扱う根本的な知識がないと意味がありません

なぜなら、今の技術トレンドって『以前からあるテクノロジーを簡素化すること』なんですよ。クラウドに関しても、簡単に言えばネットワークとサーバーを合体させてシンプルに扱えるようにした技術ですから。

クラウドサービスで圧倒的なシェアを占めるAWSも、その基礎はレガシー技術で成り立っています。AWSは1000以上の設定項目がありますが、ネットワークとサーバーサイド両方の知識がないと理解できないものばかりです」

藤方さんの言葉には、最新技術の習得に集中しがちなインフラエンジニアが抱くもどかしさも透けて見える。

ペブルコーポレーション

「最新技術を使いこなせるようになることは企業としてもお金になりますし、『最新技術の習得こそがエンジニアの醍醐味だ』と思っている人も多いのですが、そこだけに目を向けるのは間違っていると思うんです。

オンプレを学ばなくても、最先端のクラウドの知識を覚えれば、基盤上の簡単なアプリケーションをいじるくらいはできるようになるかもしれない。でもそれって小手先の技術じゃないですか。表面ばかりを追い掛けていては、エンジニアではなく『オペレーター』になってしまいます

AWSだって、マニュアルの手順通りに設定するだけなら誰でもできるように簡素化されています。でも、それだけしかできない『オペレーター』には将来性を感じませんよね。

レガシーだと言われるオンプレの基礎知識さえあれば、新しい技術にだってすぐに対応できるようになるのに……まずは基礎を押さえてからと考える人が少なくなっているように感じています」

最新トレンドでも「基盤となる知識」が武器になる

藤方さんは、企業やインフラエンジニアが最新技術ばかり追い求めてしまうこの傾向が「顧客にも思わぬ弊害を生んでいる」と指摘する。

「最近IT業界では、クラウドで基盤を立ち上げたはいいけれど、その後の運用が放置されてしまった『野良基盤』が増えているという話をよく聞きます。

当社のクライアントからも『初期費用が安いから他社でクラウドを導入してみたけれど、その後の運用ができないからどうにかしてほしい』と相談いただくケースも増えました。このように、一部のサービスベンダーが『安かろう悪かろう』なものになってしまっているんです」

このような『野良基盤』が増えている背景には、先述した「ベースとなる知識がないインフラエンジニア」の存在があると藤方さんは言う。

「マニュアル通りにクラウドを導入すれば、とりあえず初期設定はできます。しかしクライアントから仕様を変更したいと言われても、『オペレーター』たちはそのやり方が分からないのです。クラウド技術はネットワークとサーバーの技術で成り立っていますから、根本が分かっていなければカスタマイズもできないんですよ」

このような課題が浮き彫りになる一方で「基礎が分かっているインフラエンジニアにとっては、逆にチャンスでもある」と藤方さん。

「ベースとなる技術を理解しているインフラエンジニアからしたら、何てことはない案件も多い。そういう意味では、今の時代はチャンスとも言えますよね。レガシー技術を分かる人が少なくなっている反面、ニーズは高くて希少性が生まれていますから」

ペブルコーポレーション

「また、レガシー技術が大事といっても、必ずしもオンプレの経験が必要だというわけではありません。要はインフラエンジニアとしての基盤となる技術の知識があればいいわけです。

実際、当社でも少し前に実務経験が浅い方を採用したのですが、その方はネットワークの知識が求められるCCNAとCCNPの資格を自力で取っていたんですよ。

そこで基盤となる知識を身に付けていましたから、入社後に先輩エンジニアたちから実務を教えてもらって、今ではとても活躍してくれていますよ」

「基盤技術が評価される環境」で幅を広げよう

レガシー技術の基盤知識は、クラウド構築だけではなく、セキュリティー分野でも活用ニーズが高まっている。その背景には、企業の情報保護に対する意識の高まりがある。

「大企業のセキュリティーシステムは強固でも、サプライチェーン上にある子会社や取引先がサイバー攻撃の対象となり、結局は大本の大企業にまで影響が及ぶケースが最近増えています。

自動車の大手企業に部品を提供している企業がサイバー攻撃を受けたことで、大手企業側が国内全工場の稼働を停止することになった事例は記憶に新しいですよね。

この部品工場のような昔ながらの中小企業では、長年セキュリティーシステムの設定が更新されていないことが多く、その脆弱性が狙われて攻撃されてしまうんです。しかし彼らは『社内の、どの機器の更新が必要なのかすら分からない』と課題を抱えていることが多くって……。

そこで当社では、インフラ技術を生かして『どこの更新が必要なのか』を突き止めています。実はこれも、先ほどからお話ししている基盤知識がないとできないこと。このように、レガシー技術を駆使してセキュリティーの穴をふさぐようなサービスを提供することもできるんですよ」

レガシー技術を生かすことで、クラウドやセキュリティーなど幅広い分野の案件に携わるぺブルコーポレーション。その柔軟で積極的な姿勢は、ビッグビジネスをも引き寄せた。クラウド業界の雄、AWSのパートナー企業として選出されたのだ。

「AWS側からパートナー企業への参加を打診されたんですよ。僕たちは小回りのきくベンチャー企業ですから、規模の大小を問わず多様なインフラ案件を引き受けることで信頼してもらえたのだと感じています。

当社には、オンプレの案件もあれば、セキュリティー分野の仕事もありますし、AWSはもちろんGCPの案件もある。社員一人一人のキャリアビジョンや適性に合わせ、身に付けたいスキルややりたい業務によって案件のアサインを決めています。

基盤となる知識をしっかり付けて、インフラエンジニアとしての幅を広げたい人には良い環境だと思いますよ」

ペブルコーポレーション

さらに同社では、その社風がインフラ事業の躍進を後押ししていると藤方さんは語る。

「当社には、オタクレベルで技術が大好きなインフラエンジニアが多数在籍しています。彼らはとにかく『教え魔』なんですよ(笑)。若手、ベテランに限らず、知っていることを他の人に教えたがるし、情報交換が活発なんです。そんな環境ですから、インフラの基礎的な理解はもちろん、最新技術のキャッチアップにも事欠かないと思いますよ」

新しい技術の流れに取り残されまいと、先ばかり見ていても足元がおろそかになる。それよりも、最新トレンドにも応用可能な基礎技術をしっかり評価し、その後のキャリア形成をサポートしてくれる環境に身を置くことで、インフラエンジニアとしてさらに飛躍することができるはずだ。

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取材・文/まゆ 撮影/赤松洋太

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