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安易に選ぶと3年でTHE END? 日本のフリーランスエンジニアは「技術力」をひたすら磨くべし

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ペブルコーポレーションは、自社開発、受託開発、SESという三つの業態で事業を展開するソフトウエア開発企業。自社サービスの開発を通じたフリーランスエンジニアとの接点も多く、最近になって、フリーランスエンジニア向けの案件マッチングサービス『JOB STAND』も立ち上げた。日本のフリーランスエンジニアをよく知る立場と言える。

しかし、代表の藤方裕伸さんは、日本のフリーランスエンジニアの現状に、強い危機感を抱いているという。「日本のフリーランスエンジニアのスキルレベルは高くない。そのことがフリーランスにとって一層厳しい環境を作るという悪循環に陥っている」と話す藤方さんに、その真意と、処方箋を聞いた。

プロフィール画像
   

ペブルコーポレーション株式会社 代表取締役社長
藤方裕伸さん

大手動画配信サービスや、さまざまなコンテンツビジネスで活躍後、300人のエンジニアを抱えるソフトウエア開発会社を創業。2019年11月、東証一部上場企業に事業譲渡を行い、同年12月、ペブルコーポレーションを設立

技術力が足りない日本のフリーランスエンジニアたち

――日本のフリーランスエンジニアの現状に大きな課題を感じているとお聞きしました。ずばり、何が課題なのでしょうか?

一言で言うと、日本のフリーランスエンジニアのスキルレベルが残念ながらあまり高くない、という点です。

アメリカなどでは、プロジェクトからプロジェクトへと渡り歩き、自分の得意分野を発揮して貢献するフリーランスのエンジニアが稼ぎまくっている。しかし、そういう働き方ができるのは、自分の得意分野や専門的な業務知識を確立していればこそです。

日本のフリーランスエンジニアでこのレベルに達しているのは、全体の三分の一程度というのが私の体感。残りの三分の二は、開発言語の幅が少ないなど、長くフリーランスとして活動するには、明らかにスキルが足りないと感じます。

藤方さんインタビューカット
――アメリカと比べ、なぜ日本はスキルが足りないフリーランスが多いのでしょう?

一つには、日本の教育環境の問題があります。

アメリカでは、学生のうちからJavaやPHPといったプログラミング言語を身に付けて、「動く」プログラムを作る実践の場が多い。対して日本のプログラミング教育は「プログラミング的思考」に偏っていて、キーボードを叩いてプログラムを作る経験が少ないのです。

実践力が身に付いていないのは、実は社会人エンジニアも同じ。これには、日本企業の開発体制も大いに関係しています。

現状、日本企業の開発形式はウォーターフォール型が主で、アジャイル型でものを作るケースは多くありません。アジャイル型の開発では、お客さまの反応を見ながら、どんどん内容を追加、変更していくことが求められます。かなりのスピード感の中で、自分の担当業務がどのようにアプローチできるのかを素早く判断し、手を動かす機会が多い。その分、ウォーターフォール型と比べて圧倒的に実践の経験を積めるのです。

実践の機会が少ないことは、他にもさまざまなかたちで、日本のエンジニアのスキルアップを妨げていると言えます。日本では、プロジェクトを指揮する立場にあるはずのプロジェクトマネジャーにさえ、しっかりと設計書を書けない人がいるから驚かされます。

――会社員時代に十分にスキルアップができないまま、フリーランスになってしまう人がいるということですね。でも、日本にもフリーランスとしてちゃんと活躍している人はいますよね。

フリーになってすぐは、企業勤めしていた時のつながりで仕事がもらえますよね。ですが、独立して3年も経つと、依頼してくれていた人が異動したり転職したりしてしまって、途端に仕事がもらえなくなる、といった話はよく聞きます。そういった人は、そもそも独立するだけの実力がなかったと言える。もしくは、コミュニケーション力が低かったり、持っているスキルに幅がなかったりで、先細りを食い止められないのでしょう。

そして、こういうスキルの低いエンジニアが多い状態が、フリーランスエンジニアがさらに活躍しづらい環境を作ってしまうという、悪循環を生み出しているのです。

――どういうことでしょう?

さきほど言った「三分の二」側、つまり実力が足りていないエンジニアに当たってしまった企業が「フリーランスだめじゃん」という印象を持ってしまうのは必然でしょう。ひどい場合、プロジェクトの途中でフリーランスエンジニアが”飛んで”しまうなんてこともありますから。

その原因の一端は企業側にあるとしても、企業としては「誰が責任とってくれるの?」と考えてしまい、フリーランスはリスクが高いから避けよう、とならざるを得ないのです。

フリーランスにとらわれず伸ばしたいスキルに応じた環境に身を置け

――フリーランスを希望するエンジニアにとってはつらい状況ですね。

少し厳しいことを言ってしまいましたが、日本のフリーランスエンジニアにも、評価できる人はもちろんいます。私が見てきた中で、活躍している方に共通するのは、職人気質というか、一生懸命に黙々と取り組む姿勢を持っている点です。

藤方さんインタビューカット

たとえ今は技術力やコミュニケーション力に弱点があったとしても、「評価を得ないと次の仕事がない」ということをしっかり自覚している「真面目さ」がある人は、必ず誰かに見いだされるということだと思います。

逆に言えば、見いだしてくれるプロデューサー的な存在がいれば、自分に合った場所を見つけてもらうことで、活躍できるということです。

――自分を見いだしてプロデュースしてくれる人はどうやって見つければいいでしょうか?

当社がエージェントになりますよ、と言ってしまえばそれまでなんですが(笑)

でも、あながち冗談というわけでもありません。なぜなら、繰り返し言っているように、フリーランスとして食っていくには、一にも二にも技術力。技術力を磨ける環境に身を置くことが、何より大事だからです。

そのためには、いきなりフリーランスという形態に固執しない方がいいかもしれないと私は考えます。

例えば先ほど、「PMでさえしっかりと設計書を作れる人が少ない」という話をしましたが、当社の場合は、設計書を書くことを開発プロセスの中で最重視しています。優秀で経験豊富なPMと一緒に仕事をすることで、かなり多くのことを学べるでしょう。

当社には、自社開発、受託開発、SESという三つの事業があり、エンジニア一人一人のフェーズ、伸ばしたいスキルに応じたアサインをしています。「自分の役割を自分で作り出せるようになってほしい」と思ったら自社開発、スピード勝負で揉まれる経験を積んでほしかったら受託開発、「顧客視点を付けた方がいいな」と思ったらSES、といった具合に、さまざまな開発環境を提供しています。

そういう環境で揉まれることで、独立してフリーランスになっても活躍できる技術力と知見を蓄積できるのです。

ちなみに、独立してフリーランスになった元社員とも、業務委託のかたちでつながり続けるケースが実際にあります。私自身、社員が独立していくことを応援したいと思っているので。ただの雇用形態の違いでしかないと考えれば、社員であってもフリーランスであっても、エンジニアとしての接し方に分け隔てがないのは当然のことですよね。

どんな働き方であっても「健康で楽しく」が大事

――フリーランスには、自分で案件を取ってこなくてはならない難しさもあります。

その通りです。会社員として働くことには、エンジニアが自分を売り込むといった営業活動にわずらわされず、技術面に集中できるというメリットがあります。

当社のセールスは、エンジニア一人一人が力を発揮できる案件を獲得するために、エンジニアとかなり密にコミュニケーションを取ります。その結果、ミスマッチが少なく、エンジニアがしっかりと成果を出すことができているので、顧客企業からの信頼も厚い。それは、「ぺブルのお墨付きがついたエンジニアであればフリーランスでもOK」と言っていただけるほどです。

直近ではそうした当社の強みを生かして、エンジニアの事務作業や営業を代行し、本来のエンジニアリング業務に集中できるようフリーランスを支援するサイト『JOB STAND』を新たに立ち上げました。複数の案件、企業に所属しながらフリーランスとして活躍するエンジニアも増えており、そうした声に対応するべく始めたものです。

会社員には会社員の、フリーランスにはフリーランスの良さがあります。大事なのはその人に合った働き方を選択すること。うちとしては中途入社で応募してくれてもいいし、フリーランスとしての案件探しで問い合わせてくれてもいいんです。一人でも多くのエンジニアが、自分が心地良い働き方を選択できるようになってほしいと願っています。

――そうしたエンジニアの働き方サポートの一環として、渋谷にサテライトステーションを新設したともお聞きしました。
渋谷サテライトステーションの画像

2021年7月1日にオープンした渋谷サテライトステーション

フリーランスに限らず、都内の顧客企業で働いている社員や、あちこち飛び回っているセールスたちが「ちょっとお茶しに立ち寄れる場所」になるといいと思い、立ち上げたものです。

――ちょっとお茶しに立ち寄れる?

フリーランスは特にかもしれませんが、コロナで在宅勤務が続いていたり、常駐先で気軽に話せる相手がいなかったりすると、孤独を感じやすいでしょう。そんな人たちの「拠り所」を作りたかったのです。

例えば、何かトラブルが起きて誰かに相談したいとき。情報のやりとりは電話やオンラインでできても、「会って話すことでちょっとホッとできる」ことの方がうれしい場合もありますよね。だから、サテライトステーションは、仕事をしに来る場というより、仕事をしたくない時に来る場としての意義があると思っています(笑)

――技術に専念できる環境だけでなく、精神面でのサポート体制も整えているのですね。

このような取り組みを行っている根底には、「健康第一に、楽しく働こう」という私自身の思いがあります。職人気質のエンジニアはともすると「作業員」になりがち。責任感が強いからこそ、働きすぎて体を壊してしまう人も多く見てきました。

フリーランスになればことさら、やるときはやる、休むときは休むというメリハリのある働き方をしていかなければなりません。これからもいろいろな側面でフォローしていきたいと考えていますが、まずは渋谷に続き、秋葉原など数カ所に拠点を作るつもりです。

――エンジニアたちの憩いの場になりそうです。

ただ一つ言いたいのは、渋谷もアキバもいいけれど、本社のある有明も悪くないですよ、ということ(笑)。交通の便はいいし、海が近くて最高なのに、なぜだか渋谷にばかり注目がいってしまうんですよねぇ……。

藤方さんインタビューカット

「りんかい線で渋谷から20分くらいで来れるのになぁ」と本社の魅力を語る藤方さん

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取材・文/キャベトンコ 撮影/鈴木 迅 企画・編集/根本愛美(編集部)

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