ぺブルコーポレーション株式会社
代表取締役社長
藤方裕伸さん
大手動画配信サービスや多様なコンテンツビジネスで活躍後、ソフトウエア開発のIT企業を創業。令和元年11月、当時の東証一部上場企業へ企業価値約30億円で会社売却し、新たにぺブルコーポレーションを設立。令和4年には自身2度目となる事業譲渡を行う
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ITエンジニアの売り手市場が続いている。転職自体はかなえやすい環境だが、周囲に流されずに「自分らしいキャリア」を築いていくために必要なことは何だろうか。
エンジニア自身が主体的にキャリアを選べるようになるには、「技術力だけではなく、実行力が欠かせない」と語るのは過去に複数のIT企業を立ち上げ起業家として活躍し、のべ1000人以上のエンジニア採用・育成に携わってきたぺブルコーポレーション代表取締役の藤方裕伸さんだ。
「主体的にキャリアを選びとれるエンジニアになるためには、実行力を磨いていくことが欠かせない」と話す。この「実行力」とは一体何なのだろうか。詳しく話を聞いた。
ぺブルコーポレーション株式会社
代表取締役社長
藤方裕伸さん
大手動画配信サービスや多様なコンテンツビジネスで活躍後、ソフトウエア開発のIT企業を創業。令和元年11月、当時の東証一部上場企業へ企業価値約30億円で会社売却し、新たにぺブルコーポレーションを設立。令和4年には自身2度目となる事業譲渡を行う
会社員として働く、フリーランスになる、起業する、本業を複数掛け持ちするなど。今、エンジニアにはさまざまなキャリアの選択肢が広がっている。
長年IT業界に身を置き、エンジニアの採用・育成に携わってきた藤方さんの元には、キャリア選択に悩むエンジニアがよく相談に訪れるという。
「特に、起業や独立にまつわる相談は多いですね。ここ数カ月でも、若くしてITベンチャーを立ち上げた元社員のエンジニアがやってきて、『今後も会社を続けていこうか、また会社員に戻ろうか』という話をしました。
また、当社の社員とも『将来フリーランスになるか、起業するか、このまま会社員として働き続けるのか』など、その人のキャリアパスについて話すことは多いですね」
エンジニア一人一人が理想とする働き方の実現を後押しするのがぺブルコーポレーションのスタンス。今の環境で長く働き続けていきたいエンジニアを支援するだけでなく、独立や起業を目指すエンジニアがいれば、「全力で応援する」と藤方さんは言う。
「エンジニアのキャリアは決して一本道ではありません。会社員のまま役職やスキルをあげていくもよし、プロダクトや事業をつくってみるもよし、独立するもよし。それが20代だったとしても、本当にやりたいことなら恐れず挑戦したほうがキャリアへの納得度も高まるはずですからね」
では、エンジニアが主体的に「自分らしいキャリア」を選択できるようになるためには何が必要なのだろうか。藤方さんは、「起業家が持っているような強い実行力が必要」と語る。なぜなら、成し遂げたいビジョンや戦略を描き、実現していくにあたって決断や判断をし続けていくという点で同じだからだ。
また、物事をやり遂げるための実行力は、「いろいろな開発現場に身を置くことで磨かれる」と藤方さんは言う。
「例えば、他社に常駐した経験が少ないままにキャリアチェンジを急ぎ、失敗する。そんなケースをよく見ます。会社が違えば、開発手法や組織文化、チームメンバーのキャラクターも変わりますよね。いくら技術力があっても、これまでと同じパフォーマンスが発揮できるとは限りません。
置かれた状況が変化しても本来の力が発揮できるように試行錯誤を重ね、やり切る。そんな実行力は、あらゆる現場を実際に経験してこそ磨かれるものです」
2022年、建設コンサルティング事業を手掛ける新日本コンサルタントとの資本提携を発表したぺブルコーポレーション。
もともと、金融、小売、放送、通信、ゲームなどの業界に対し、AI、IoTを活用した各種アプリケーションや業務システムを提供するなど多彩な開発プロジェクトがあったが、「今回の資本提携でより一層、エンジニアが挑戦できる舞台が広がった」と藤方さんは語る。
「近年、道路の陥没や水道管の破裂といったニュースを目にすることも増えていることからも分かるとおり、橋や道路、トンネルなど地域社会のインフラの老朽化が大きな社会問題になっている。それが解消できない要因として、建築業界におけるDXの遅れがあります。
例えば、設備の故障や異常を検知するために現場では今なお人間が目視で点検をしている。時間がかかる上に、人材不足でそもそも作業を行う人が見つからない……そんなことが日本中で起こっています。
そこに当社が持っているセンサー技術を活用すれば、効率的かつ安全に点検作業ができるわけです」
橋や道路、水路、発電所などあらゆる地域社会のインフラの維持管理を担っている新日本コンサルタントとペブルコーポレーションが手を結ぶことで建設現場のDXを加速させ、日本の社会課題解決に挑む。
「今回の資本提携で、当社のエンジニアが経験できる開発プロジェクトのバリエーションは倍増しました。多彩なプロジェクトで場数を踏んで、実行力を身に付けられる環境がよりいっそう整いつつあります。
建築業界のDXはまだまだ始まったばかりなので、エンジニアが活躍できる場が多い。テクノロジーの力で社会課題の解決に貢献できる領域です」
藤方さんは、さまざまな開発現場に身を置くことの魅力をこう付け加える。
「起業という選択肢を選ばずとも、例えば、『こんなアプリをつくってみたい』と思いついたとき。開発したいアプリの規模感に対し、どのくらいの予算や組織、期間がかかるのかを把握することが必要です。そんな力も開発現場で多種多様な人や状況にもまれることで磨かれていきます」
場数の分だけ、知識と経験が増え、物事を完遂する力があがっていくというのが、実行力を磨く秘訣だ。
「ただ、実行力としてよく勘違いされるのが、例えば組織やチームに与えられた目標を達成して“こんな成果をあげました”というもの。それは結局、誰かにお膳立てしてもらってあげた実績に過ぎません。
そうではなく、例えば組織が追う目標から自分で設計してみる。そして、それをクリアするための施策を打ちながら、確実にプロダクトや事業を伸ばしていく。
そんな風に、自分でレールをひくところからやってみると本物の実行力が身に付くと思います」
文/まゆ 撮影/大島哲二 編集/玉城智子(編集部)
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