刻一刻と変化する社会のニーズを正しく捉え、革新的なプロダクトを世に送り出すには、チームメンバーとの深く率直な議論が不可欠。
「こんなことを言うと相手のメンツをつぶしてしまうかも」と忖度することは、組織やプロダクトのためになりません。
人格否定や単なる攻撃はむろん避けるべきですが、より良いプロダクトを開発するためには、建設的な意見の対立がしっかりと起こる環境をつくることが大切です。
2023年で最も読まれた記事は? 元Google人事による提言、ひろゆきの新連載など、人気記事TOP5を発表
今回は、2023年にエンジニアtypeで掲載した約250本の記事の中から、最も読まれた記事をランキング形式でご紹介する。新しい年のスタートをさらにすばらしいものにするために、ぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。
目次
- 【第1位】良かれと思ってやったのに…元Google人事が説く、日本の管理職がやりがちなエンジニアの心理的安全性を下げるNG行動四つ
- 【第2位】ひろゆき「法人向けなんて到底無理」の真意とは? なぜ、話題の画像生成AIはビジネスとして成立しないのか
- 【第3位】「会社全体で炎上している」「コードはコピペ」二次受け中小SIerで働く24歳エンジニアの悲痛【連載:転職&キャリア相談室】
- 【第4位】ひろゆき「失敗する」宣言!話題のSNS『DYSTOPIA』開発者と対談【連載:僕ならこう作るね】
- 【第5位】VTuber事務所・ホロライブプロダクションを支える配信システム開発者が語る「グローバル視点」と「発信力」の重要性
【第1位】良かれと思ってやったのに…元Google人事が説く、日本の管理職がやりがちなエンジニアの心理的安全性を下げるNG行動四つ
年間通して最も人気を集めたのは、元・Google人事で『心理的安全性 最強の教科書』(東洋経済新報社)の著者、ピョートル・フェリクス・クジバチさんのインタビュー記事だ。
「心理的安全性」の本質に迫るこの記事は、SNSを通じて多くの共感を集めた。ピョートルさんが語る「ただ単にメンバーを肯定するだけでは不十分」という指摘は、日本のマネジメントに新しい視点を提供する。「対立のない組織」「チームみんなの仲が良い組織」が心理的安全性の高い組織づくりには必要だと感じているリーダーにはぜひ一読してほしい。
【第2位】ひろゆき「法人向けなんて到底無理」の真意とは? なぜ、話題の画像生成AIはビジネスとして成立しないのか
第2位には、日本最大の電子掲示板『2ちゃんねる(現5ちゃんねる)』を立ち上げた、ひろゆきさんの連載記事がランクイン。巷で注目を集めるプロダクトに対し、ひろゆきさんの見解を語ってもらいながら、「プロダクト作りで大切な視点を学んでいく」連載だ。
連載二回目となる同記事で取り上げたのは、画像生成AIサービス『Akuma.ai』。ひろゆきさんが「個人の面白ツールどまり」と評したその理由とは?サービス開発者の福山さんが語る、サービスの将来像からも目が離せない。
『Akuma.ai』は、ゲームや二次元コンテンツ制作のための画像生成AIサービスです。最大の特徴として、Stable Diffusionのモデルであれば、世の中にあるどんなモデルでもクラウド上にホスティングして画像生成ができます。(福山さん)
(中略)
X(旧Twitter)オーナーのイーロン・マスクが「この機能を廃止します」と言えば、各種ツールが突然使えなくなるように、生殺与奪は他社次第ですよね。 SDが止まったら『Akuma.ai』は使えません、っていうのはプロダクトとしてどうなんでしょう。(ひろゆきさん)
【第3位】「会社全体で炎上している」「コードはコピペ」二次受け中小SIerで働く24歳エンジニアの悲痛【連載:転職&キャリア相談室】
続いて、Twitter やnoteなどでエンジニアに向けてさまざまな情報発信を行う、サカモト@エンジニアキャリア論さんによる連載が第3位にランクイン!
第一回目となるこちらの記事で取り上げられたのは、中小SIerで働く女性エンジニアの吐露。「会社全体で炎上している」「年次が上がっても給与が低い」「人を育てようという意識が皆無」など、パワーワード盛りだくさんな悩みの数々。
悩める相談者に、サカモトさんはどのようなアドバイスをしたのか。転職を通じてキャリアアップしたい方は、ぜひチェックしてほしい。
明らかなのは、そこが「長期間いるべき現場ではない」ということ。それはすぐに判断できました。なぜなら、キャリアが浅いときにいかに良い経験ができるかで、今後のエンジニア人生に大きく関わってくるからです。
多くの場合、日本の企業では年齢が上がるにつれて、「それ相応の経験」を求められます。中堅にさしかかったところで「コードはいつもコピペしてます」なんてことになれば、転職する際に苦労を味わうことになるでしょう。
【第4位】ひろゆき「失敗する」宣言!話題のSNS『DYSTOPIA』開発者と対談【連載:僕ならこう作るね】
第4位には、ひろゆきさんの連載記事がまたもやランクイン! 記念すべき初回の連載となった同記事では、Z世代を中心に話題を集めた“誰も傷つかない”新SNS『DYSTOPIA』が取り上げられた。
23年9月にβ版をリリース後、たちまちSNSやテレビで話題を集めたたものの、「失敗すると思いますけどね」と痛烈な一言を放つひろゆきさん。その理由と失敗を回避するための具体的アイデアには『2ちゃんねる』や『ペンギン村』を立ち上げた管理人ならではの視点が見え隠れしている。
『DYSTOPIA』は誹謗中傷が含まれる不適切な文章をAIが検閲し、自動的に適切な表現に変換し投稿される、AIにより統制された誰も傷つくことのない新しいSNSです。
全ての投稿はAIによって監視され、不適切な投稿は自動的にAIによって適切な表現へと言い換えられたのちタイムラインに投稿されます。(大森さん)
(中略)
20年以上前に同じコンセプトをやろうとした『1ch.tv』(現在は閉鎖)というのがあるので、目新しさはないですね。
新SNSと言っても、既に多くの屍が重なってるようなサービスを、独自機能でもなくありモノを使っただけ。参入障壁が作れるわけでもなさそうなので、フィルタリング機能自体の価値は低いと思います。(ひろゆきさん)
【第5位】VTuber事務所・ホロライブプロダクションを支える配信システム開発者が語る「グローバル視点」と「発信力」の重要性
第5位にランクインしたのは、「VTuber文化」を黎明期から支えてきたカバー株式会社のCTO福田さんの記事だ。
「テクノロジーとコンテンツ作りが好きだからこそ、新しいサービスを生み出してこられた」と語る福田さんの話から、エンジニアが大切にすべき姿勢を明らかにしていく内容となっている。
「VTuber事業やメタバースプラットフォームにも言えることですが、そのサービスを開発するだけでなく、サービスを使ってどんな世界観を作っていくのか、どんなコミュニケーションを実現していくのか、といった部分まで考えていく必要があります。
そして、サービスが拡大すればするほど利用者は多岐にわたります。バーチャルコンテンツに国境はありません。グローバルなトレンドに敏感で、多角的な視点を持つエンジニアであることが求められるシーンは今後も増えていくはず。そのためにも、SNSなどを活用して情報収集を行なうと良いのではないかと思っています」(福田さん)
今年もエンジニアtypeをご愛読いただき、誠にありがとうございました。
引き続き2024年も、「エンジニアのキャリアを考える」メディアとして皆さまの仕事やキャリアを後押ししてまいります。
来年もエンジニアtypeをよろしくお願いします。
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