活躍している若手エンジニアは、一体どんなキャリアを歩んでいるんだろう?「エンジニアの転職」ならではの成功の秘訣を読み解くために、転職を通じて理想のキャリアを掴み取ってきた35歳以下のエンジニアに聞いてみた!
20代後半・エンジニア未経験→わずか1年でネットワーク設計に「遅いスタート」を挽回した転職先選びの秘訣とは?
【PR】 転職
堀越さんが転職先を決めた条件はこれ!
1、潰しが効くスキルが身に付くこと
2、早くから設計構築経験を積めること
3、実践で技術を学べること
【転職背景】ライフスタイルが変化しても働き続けられるイメージが持てなかった
大学では化学を学んでいたので、研究開発に興味を持って材料メーカーに新卒入社しました。憧れの仕事だったこともあり、楽しく充実した日々だったと今振り返っても思います。
転職を意識し始めたのは、入社3年目頃。将来について漠然と考えるようになったことがきっかけです。職場には結婚・出産後も育休産休から復職して働き続けている先輩もいましたが、クライアントありきのプロジェクトが多く、納期に追われて大変そうな様子を目の当たりにしていました。
加えて、開発していた材料がとてもニッチだったので、もし今後何らかの理由で仕事を辞めたり地元に戻ったりすることがあったとき、経験を生かせる場が少ないかもしれない……と不安になってきたんです。
とはいえ、他にやりたいことがあったわけでもなかったので、目の前の仕事をこなしているうちに30代目前に。「20代のうちに転職したい」と思っていたので、ようやく本気でその後のキャリアを考え始めました。
【転職先選び】20代後半での未経験転職。だからこそ即成長できる環境を重視
転職する上で最も重視したのは、潰しが利くスキルが身に付くこと。この先結婚して育児などで仕事を休むことになっても復職しやすくて、どこにいても働ける・転職できるようなスキルを身に付けたいと思っていました。
そう考えて真っ先に思い浮かんだのが、IT業界のエンジニアでした。いろいろ調べていくうちに、エンジニアと一口に言っても職種が細かく分かれていることが分かってきて。プログラミング言語の流行り廃りがある中で、未経験の状態から一つの言語に絞り込んで勉強することに不安が出てきたんです。
そこで、「システム開発の基礎になるインフラに精通しておくと、汎用性のあるスキルが身に付くかも」と考えて、ネットワークに関する「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」という資格の取得のために1カ月程度スクールに通いました。
資格取得後は、スクールから紹介された企業に一斉に履歴書を送り、書類選考が通った順に15社前後の面接を受けました。
私が転職先に求めたのは、入社後すぐにネットワークの設計構築ができること。当時の私は20代後半。新卒入社であれば中堅と呼ばれる年代ですよね。でも、私にはエンジニアの実務経験がない。周囲と比較したときにスタートが遅れていることに不安があったので、とにかく早く経験を積める会社が良かったんです。
面接では「運用保守で5年くらい経験を積めば、設計構築ができるようになりますよ」と言われることも多かったのですが、「5年も待っていられない」と思いました。
同時に、実践で技術を学べることも重視しました。時間をかけて研修してくれる会社には安心感がありますが、すでにスクールに通っていたので、少しでも早くプロジェクトに入って実務経験を積んだ方が早く成長できる気がしたんです。 なので面接では、入社後にどんな働き方ができるのかを詳しく確認しました。
転職活動をしていく中で、面接で踏み込んだ質問をすることに抵抗がある人もいるかもしれません。ですが私の場合「この1社だけ」と絞らずにいろいろな会社と面接していたから気持ちに余裕があって、率直に聞いてしまいました(笑)。例えば「他社では運用保守経験を積まないと設計構築ができないと聞いたのですが、御社はどうですか」って。
面接の雰囲気は会社によって違いますが、グローバルコムサービスの面接はとにかくざっくばらんだったので印象的でした。どんな質問にも正直に答えてくれている様子が伝わってきましたし、自ら手を挙げてプロジェクトを選びやすいことも面接で聞けたので、ここで働きたいと思い入社を決めました。
【転職後の変化】1年以内に設計構築スキルを習得。目標は「インフラのプロ」
グローバルコムサービスは、NTTコミュニケーションズの戦略的パートナーとしてインフラに強みを持っています。企業が新拠点を作ったり、新たにサーバー基盤を構築したりするときに、ネットワークの設計を考えて資料を作成し、実際に現地へ行って構築するのが私たちの仕事です。
入社後は、面接時に聞いた通り早くから実務で経験を積ませてもらうことができました。最初のうちは先輩の工事に同行して手伝ったり、複数拠点の同時工事のうち1カ所を担当したりすることから始めましたが、一人で設計構築を担当できるようになるまで、1年も掛からなかったと記憶しています。
スクールの演習とは違い、実際のプロジェクトで扱うネットワークは複雑です。ですが、ゼロからネットワークを構築するよりも既存のネットワークに新しい機器を足すような作業が多いので、「こういう構築の方法もあるんだ」と勉強になりますね。経験を積めば積むほど「もっと勉強しなきゃ」と思うことが出てくるのですが、それも成長できている証拠だとポジティブにとらえています。
最初のうちは、やりたいプロジェクトがあってもスキルとのギャップを考えて手を挙げるのを躊躇することもありました。でも、周囲の上司は「できるところまでやってみな」と後押ししてくれる。なので、「多少知らないことがあっても調べながらやっていこう」と思えるようになりました。経験豊富な先輩や上司が多いので、何でもすぐに相談できますしね。
当初は経験を積みながら徐々にシステム開発もできるフルスタックエンジニアを目指そうと思っていたのですが、今はすっかりインフラエンジニアの面白さに目覚めてしまったので、このまま専門性を高めていきたいと考えています。インフラって、使うプロトコルや機器のつなぎ方によって、スピードや耐障害性を大きく変えることができるんですよ。1を100にも200にもできる可能性がある仕事で、すごく面白い。そんなインフラの奥深さや面白さを楽しみながらネットワークのプロを目指したいと思っています。
取材・文/古屋 江美子 撮影/桑原美樹 編集/秋元 祐香里(編集部)
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