はてなオフィスランチのシェフが勧める、エンジニアの心と身体を癒す“料理の楽しみ方”
株式会社はてな東京オフィスにランチを提供しているみやもとゆりさん。和食をベースにした、気負わない家庭料理の数々で、はてなエンジニアの胃袋も心も満たしている。
「料理は誰かとコミュニケーションするためのツール」と話すみやもとさんに、働くエンジニアの身体と心を健康にしてくれる“料理の楽しみ方”を教えてもらった。
みやもと ゆり さん
主な仕事はケータリング。はてな東京オフィスへのレシピ提供を始め、都内を中心に活動中。2015年国際中医薬膳師取得、奥深い薬膳の世界を今も勉強中。また、アトリエ兼ごはん屋『コメディエンヌ』を目黒にオープン。料理教室も不定期に開催
料理はコミュニケーションやリラックスを促進するツール
私がはてなさんにランチを提供するようになったのは2010年頃からです。仕事に集中するあまり、手軽なインスタント食品ばかり食べて不規則な生活をしがちなエンジニア社員の方たちを見かねて、当時のスタッフさんが会社でカレーを作ったのが「まかないランチ」の始まりだったと聞いています。2007年頃から京都オフィスで実施し、「東京オフィスでもやろう!」となって、オフィスランチのシェフ募集をしていたのを見て、応募したんです。
応募した理由は、純粋に「同じ釜のメシを食べる取り組みっていいな」と共感したから。エンジニアのように1人で黙々と作業をすることが多い人たちが、みんなでごはんを食べることで、会話を楽しむ時間を共有できる。そのお手伝いがきるのなら、とても素晴らしいなと思いました。
ですから、はてなさんのオフィスランチメニューは、料理そのものが会話のネタになるようなちょっとした工夫をするよう意識しています。例えば、お馴染みの生姜焼きでも上に食用菊を散らして、彩りを良くするのと同時に「おっ?」と思ってもらえる新鮮さを演出したり、ロマネスコなどの家ではあまり見かけない珍しい野菜をあえて取り入れてみたり。
スタッフの皆さんはもちろんですが、来社されたお客さまにも商談後にランチを食べていってもらうこともあるそうです。こうして、いろんな方がコミュニケーションを深めるツールとしてランチを活用してくれていることを私自身はとてもうれしく思っています。
日々忙しいと、つい簡単に食事をすませたくなるのはよくわかります。でも、ごはんを食べる時間を、誰かとコミュニケーションしながら時間を共有する場やリラックスタイムとして、できるだけ楽しんでほしいのです。料理はそのためのツール。手作りのごはんであれば、より楽しい時間を過ごせると思いますし、結果的に健康をキープしたり、人生の充実へとつながっていくんではないでしょうか。
出来合いのごはんを買ってきたとしても、一品でいいから手作りの料理を加えてみてください。サラダでもお味噌汁でも、簡単なものでいいのです。それだけで、緊張感がほぐれ、家でほっとくつろぐひと時がぐっと充実するはずです。
誰かに作ってもらうも良し、自分で作ってみるのも良いストレス解消になりますよ。特にお菓子なんかは、きちんと手順やステップを踏んで作っていかないとうまくできませんし、作業に集中して無になれますから(笑)、実はエンジニアの方に向いてるんじゃないかなと思ったりします。
でも、「普段料理をしないしハードルが高い」という方は、まずはシンプルで簡単な短時間で作れるものからトライしてみてください。私オススメの身体に良い食材を使った手軽なレシピをご紹介します。さっと一品作って、誰かを驚かせたり、喜ばせたり、楽しい時間を過ごしていただけたら、こんなにうれしいことはありません。
みやもとさん直伝! エンジニアを癒すお手軽レシピ集
梅と黒酢で血行促進!
エンジニアを苦しめる肩こりとおさらばできる『特製豚しゃぶサラダ』
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眼精疲労と戦うエンジニアにぴったりな『うなぎと枝豆の混ぜごはん』
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『豚肉とゴーヤのトマト味噌煮』
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リラックスタイムに最適な『牡蠣とセロリの白ワインソテー』
取材・文/福井千尋(編集部) 写真/小林 正(スポック)
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