アイキャッチ

53年前の映画を思い出す「Web3」。これは人類の思いを端的に表したキーワードだ【連載:澤円】

働き方

プロフィール画像

株式会社圓窓 代表取締役
澤 円(@madoka510)

立教大学経済学部卒。生命保険のIT子会社勤務を経て、1997年、日本マイクロソフトに転職、2020年8月に退職し、現在に至る。プレゼンテーションに関する講演多数。琉球大学客員教授。数多くのベンチャー企業の顧問を務める。
著書:『外資系エリートのシンプルな伝え方』(中経出版)/『伝説マネジャーの 世界№1プレゼン術』(ダイヤモンド社)/『あたりまえを疑え。―自己実現できる働き方のヒントー』(セブン&アイ出版)/『未来を創るプレゼン 最高の「表現力」と「伝え方」 』(プレジデント社) Voicyアカウント:澤円の深夜の福音ラジオ オンラインサロン:自分コンテンツ化 プロジェクトルーム

皆さんこんにちは、澤です。

今回のテーマは、ホットワードでもある「Web3」です。

最初に宣言しておきますが、ボク自身はWeb3の専門家でも、詳しい知見を持っているわけではありません。

もちろん、最低限の要素技術やそれを利用したサービスなどは知っていますが、正直まだまだ勉強中の身です。

そんなボクから見たWeb3に関する考察をあれこれ書いてみたいと思います。

Web3は、Ethereum共同設立者のGavin Wood氏が提唱したもので、「中央集権的な構造をずっと続けるのはちょっと無理じゃね?」というのが根底にあります。

ちなみに原文はこちら

この寄稿文の中では、こんなことも語られています。

「今日のインターネットは、デザインによって壊れています。富、権力、影響力が、強欲な者、誇大妄想狂、あるいは単なる悪意ある者の手に握られているのがわかります。」

いや、なかなか強烈な文章ですね(笑)

でも、確かにそういう受け取り方ができるといえばできます。

インターネットは、人類のインフラになり、どんどん発展の一途を辿っています。

IBMのレポートによれば、2020年には人は毎秒1.7メガバイトのデータを生み出していたとか。

これは、スマートホンとインターネットの組み合わせがあってこそ実現できる芸当ですね。

以前なら考えられないくらいに大量のデータを、誰もが瞬時に生み出すことができる世の中になったわけです。

今の段階では、スマホもクラウドも「ITジャイアント」と呼ばれる、特定の会社が提供しています。

それぞれの企業は、人類に貢献するためにビジネスをやっているので、この構造に対してボクは否定的な意見を持っていません。

むしろ、テクノロジーの進化への貢献の大きさは、とても素晴らしいものだと思っています。

しかし、中央集権的なあり方が危ういというのも理解しています。

一企業の判断ミスが、とてつもなく大きなネガティブな影響を人類に与えかねないからです。

当然、ITジャイアントたちも、めちゃくちゃ慎重に色々な判断をしているのは間違いありません。

とはいえ、経営しているのが人間である以上、ミスをしない保証はどこにもないのが事実です。

だからこそ、それぞれの人が自分の意思で判断して行動できるようにすることは、これからの時代にとても重要です。

Web3は「世界をもっとよくしたい」思いを端的に表したキーワード

Web3の概念が語られるようになってきた当初、ボクの中で「これだ!」と思い出した映画があります。

ボクが生まれた1969年に公開された「イージーライダー」です。

ピーター・フォンダとデニス・ホッパーの二人が、監督・制作・脚本をこなしつつ主演までやった、伝説的なロードムービー。ヒッピー文化真っ盛りのアメリカの若者たちを描いた映画で、とても素敵なのでおすすめです。

その劇中に、ジャック・ニコルソンも脇役で出演していて、3人で焚き火を囲みながら語り合うシーンがあります。

そこで、ジャック・ニコルソンがこんなことを言うのです。

「地球にはすでに宇宙人がたくさんいる」
「彼らは、社会が進んでいて、戦争も通貨制度もない」
「指導者はいない。全員が指導者だ」
「高度なテクノロジーのおかげで、日常生活は競争なしで満たされている」

……すごくないですかコレ。

まさにWeb3の世界観そのものではなかろうかと。

通貨制度がない、というのは仮想通貨を想起させます。

中央集権的存在の権化とも言える「国家信用本位制」の通貨制度と別の立ち位置にあるのが、「技術信用本位制」である仮想通貨だからです。

「指導者はいない、全員が指導者だ」というセリフも、中央集権方の思想を真っ向から否定していると捉えることができます。

そして、まさに最後の「高度なテクノロジーのおかげで」の部分は、「夢の世界はテクノロジーによって実現ができる」という期待が込められていることがわかります。

当時のアメリカは、ベトナム戦争によってクタクタに疲れている状態でした。

また、今となっては信じられませんが、「男の長髪」は疎まれる存在であり、差別的な扱いを受けていたようです。(ボクにとっては他人事ではない!)

未来をよくするためには、古い価値観への反抗することと優れたテクノロジーが必要だ、というメッセージが込められた映画なのだ、とボクは理解しています。

イージーライダーが公開されてから53年経った今でも、新型コロナウイルスや国同士の衝突など、世界は問題山積です。

でも、我々は宇宙人の手を借りることなく劇中のジャック・ニコルソンが語った世界観を実現する段階に入ったとボクは思っています。

魅力的な基礎技術がどんどん生まれ、そして世界をもっとよくしたいという思いがSNSで共有されています。

Web3はそんな思いを端的に表したキーワードだと思っています。

エンジニアは、テクノロジーを生み出し、組み合わせ、大きなことを成し遂げる原動力になれます。

ぜひ一緒に未来をよくしていきましょう!


澤円
▼澤円氏 最新書籍『「やめる」という選択』(日経BP)

自分に嘘をつかない、
無理はしない。
だから、可能性が広がっていく。

マイクロソフトを卒業して、
自分らしく生きる僕が大事にしていること

>>詳細はこちら

Twitterをフォローしよう

この記事をシェア

RELATED関連記事

RANKING人気記事ランキング

JOB BOARD編集部オススメ求人特集




サイトマップ