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専門性×コラボレーションスキルで戦略実現を目指す時代へ。「求められるエンジニア像」の変化をアバナード代表・鈴木淳一が語る

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近年の技術の進歩には目を見張るものがある。それは、IT業界の最前線で活躍するエンジニアであれば誰もが感じていることだろう。

企業の戦略実現に、テクノロジーの活用はもはや必要不可欠だ。

2022年9月に、アクセンチュアとマイクロソフトのジョイントベンチャーであるアバナードの代表取締役に就任した鈴木淳一さんは、新卒で国内系SIに入社して以来、一貫してIT業界でキャリアを築いてきた。過去にはエンジニアとして活躍していた経歴を持つ。

鈴木さんは近年求められるエンジニア像の変化をどのように捉えているのだろうか。「企業の戦略実現」に貢献するためのエンジニアの在り方を聞いた。

アバナード株式会社

アバナード株式会社 代表取締役 鈴木淳一さん

国内系SIでエンジニアとして経験を積んだ後、2008年にアバナードへ入社。通信・ハイテク業界、パブリックセクターを中心に、多数の大規模SI案件でITプランニングやエンタープライズアーキテクチャデザイン、プロジェクトマネジメントを手掛ける。その後、クラウド専門組織の立ち上げ及びリード、アプリケーション&インフラストラクチャ統括、4事業の統括責任者を経て、22年9月より現職。

技術の多様化が進む今、求められるのは“他者とコラボレーションできる”スペシャリスト

「一人のスーパーマンに頼るのではなく、何らかの専門性に特化した複数名のスペシャリストが集まったチームによる価値提供を加速させていきたい」

アバナードの代表、鈴木さんは、目指す組織体制についてそう答えた。

アクセンチュアに蓄積されたコンサルティングノウハウと、マイクロソフトが持つ最新技術を融合したソリューションで、顧客の事業戦略を高いレベルで実現してきたアバナード。

同社の主戦場であるIT業界で活躍できるエンジニアになるためには、多方面の技術に対する知識が求められそうなものだが、鈴木さんは「近年では状況が変わってきている」と語る。

「私がIT業界でのキャリアをスタートした約20年前は、幅広い技術やスキルを持つジェネラリストの市場価値が高いとされていた時代。私自身、『アプリケーションの開発もしたいし、データベースにも詳しくなりたい』と思っていましたし、フルスタックで通用するようにインプットに励んでいました。

しかし、技術が細分化し、目まぐるしく変化していく今、ジェネラリストを目指す難易度の高さは一昔前の比ではありません。そのため現在は、各々のスペシャリティーを極めて多様な専門家とコラボレーションし、企業の事業戦略にアプローチできるエンジニアのニーズが高まっているのです」

実際、冒頭の鈴木さんの言葉にもあった通り、アバナードでも複数名のスペシャリストで構成されたチームでプロジェクトに取り組む体制を取っている。

アバナード株式会社

組織の多様性が増し、個人に求められる専門性が高まり続けている現在。エンジニアが持つべきスキルとは何だろうか。その質問に、鈴木さんは次のように答えた。

「さまざまなスペシャリストと共に戦略実現へとプロジェクトを進めていくことができるコラボレーションスキルの重要性が増しています

チームで力を発揮することの重要性を理解し、自分はどのようにチームの力を高められるかを考えながら周囲をリードしていく力を持つ人は重宝されるでしょう」

また、技術の発展や企業のビジネスが変化するスピードが速い時代だからこそ、企業の戦略実現に貢献するには、変化への対応力も欠かせない。

「日本企業の場合、実績のある安心安全な手段を取りがちな傾向があります。堅実性が必要なシーンもありますが、われわれはそこに一石を投じるべき立場にいるのです。

新しい技術を使えば、お客さまのビジネスを躍進させることができるかもしれない。そんなときに、たとえ実績のない取り組みであっても、リスクの説明も合わせて『それでも一緒にやってみましょう』と力強く言える、ある種のリーダーシップを持つエンジニアこそが、今最も必要とされているのではないでしょうか」

過去の経験や固定観念に縛られることなく、その時その時で最適なソリューションを考える。変化の激しい時代に求められているエンジニアに必要なのは、高度な専門性と変化への対応力と言えるだろう。

戦略を絵空事で終わらせないためにエンジニアの存在が必要不可欠

求められるスキルが高度化している一方で、全ての会社にエンジニアファーストな環境があるかといえば、答えは否だ。

「入社してから社内でのエンジニアの立場の弱さに気付いた」というエンジニアは少なくないのではないだろうか。

一方、コンサルタントとエンジニアがコラボレーションしてプロジェクトに取り組むことがスタンダードとなっているアバナードでは「コンサルタントが上位で、エンジニアが下位にあるという考えは全くない」と鈴木さんは説明する。

アバナード株式会社

「企業によっては『解決策を示す上流工程をコンサルタントが、それ以降の実作業をエンジニアが担当する』というスタンスを取るケースも多いでしょう。

ですが本来、技術のスペシャリストであるエンジニアこそ、お客さまと一緒に事業戦略を実現するための施策を作っていける存在のはず。

ですからアバナードでは、プロジェクトのフェーズを問わずエンジニアが力を発揮しています。

お客さまへの提案にも同席するので、『コンサルタントの視点ではそう見るのか』という新たな発見も豊富です。エンジニアには、技術を使ってそのアイデアをどう実現するか考える力を養ってほしいと思っています」

上流段階からエンジニアが関わることは、企業にとってもメリットが大きい。

エンジニア不在での議論は、戦略実現のための施策を考えようにも「絵に描いた餅」になる可能性がある。しかし、施策の詳細を考えられるエンジニアが初期段階から議論に加わっていれば、現実的な提案が可能となるのだ。

コンサルタントとエンジニアが対等に関わり合う組織体制は、提案の内容に信頼感をもたらす。ここにアバナードの急成長の一因があることは間違いないだろう。

アバナード株式会社

加速し続けるDX推進の流れと共に、アバナードのビジネスの需要は堅調だ。直近ではChatGPTの活用も無視できない要素となっている。

「マイクロソフトがOpenAIに莫大な投資をし、Microsoft Azureの中で動作するChatGPTがすでに提供されている状況下、これを活用したソリューションの提供には当然われわれも注力しています。

お客さまの戦略を実現へと導くパートナーであり続けるために、スペシャリスト同士のコラボレーションは今後さらに重要となるでしょう」

スペシャリストの存在が、エンジニアのキャリアに多様性をもたらす

アバナードの事業戦略にも、専門性を持ち周囲をリードしていくエンジニアの存在が欠かせない。

鈴木さんは代表取締役就任後、テクノロジーソリューションをベースに構成していた組織を業界特化型にする「インダストリーフォーカス」の取り組みを始めた。

「お客さまが求めているのは、自社にとって最適なソリューションです。その期待に応えるべく『小売業界向けのクラウドトランスフォーメーションとは何なのか』『製造業向けのERPはどうあるべきなのか』といった、業界特有の課題解決に特化した体制をつくりました」

この体制によって、エンジニアはより専門特化された技術を極めることができ『特定業界のソリューションのスペシャリスト』が育っていく。

そして、そんなスペシャリストたちの存在は、エンジニア組織全体にプラスの影響をもたらすと鈴木さんは考えを語った。

「一般的に、エンジニアは『尊敬できる人と働きたい』と考える傾向があるように思います。『あの人みたいになりたい』と思えるロールモデルが組織の中にいると、個人の目標が明確化し、パフォーマンスが上がります。

また、これまでのキャリアにプラスして『特定業界のソリューションのスペシャリスト』という新たな選択肢も生まれる。スペシャリストたちを通じて多様なキャリアの選択肢を示すことにもつながるでしょう」

アバナード株式会社

この他にも、鈴木さんは代表就任後、新たな制度の運用に取り組んでいる。

一つ目は、「グローバルローテーションプログラム」。世界26カ国、80拠点にも及ぶネットワークを持つアバナードには、グローバル志向を持つ社員も多い。

彼らに対して、海外でキャリアを構築する機会を積極的に提供するものだ。

もう一つは、未経験で入社するエンジニア向けの「アバナード アカデミー プログラム」。このプログラムでは数カ月のトレーニングで業務に必要なスキルを習得し、エンジニアとしてのキャリアをスタートすることができるという。すでに約100名のメンバーがこの制度を通じてエンジニアのキャリアを歩み出している。

人材育成の取り組みの背景には、アバナードの企業カルチャーである「ピープルファースト」がある。

「エンジニアが幸せを感じながら働くためには『成長実感』を持つことが重要だと考えています。

アバナードの基本姿勢は『他社にはできないことをやる』。技術進歩のスピード感が早まり続けている今、変化を楽しみ、技術に興味を持ち続けられるような環境を提供したいのです。

新しい技術を活用したり、前例のない取り組みに挑戦する機会をつくったりすることで、エンジニアたちには未知の領域で経験を積みながら、新しい知識を身に付けていってもらいたいですね」

取材・文/一本麻衣 撮影/桑原美樹 編集/秋元 祐香里(編集部)

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