技術編&キャリア編を紹介してくれた人
・株式会社圓窓 代表取締役 澤 円さん
・コインチェック・執行役員 CTO 松岡剛志さん
・LayerX・代表取締役CTO 松本勇気さん
・カミナシ・執行役員CTO 原トリさん
・日本IBM・戸倉 彩さん
・ソフトウエアエンジニア・池澤あやかさん
・Meta London エンジニア・松岡玲音さん
・ひろゆきさん
9月も間もなく終わり。まだまだ残暑が厳しいとはいえ、少しずつ秋の訪れを感じるようになってきたのでは。
秋といえば「読書の秋」。やる気も起こりやすく、集中力も持続しやすいこの季節を迎える前にぜひ読んでみたい本の目星をつけてみてはいかがだろうか。
そこで今回は、IT・テック業界の第一線を走るエンジニアや注目スタートアップ企業の代表などが過去にシェアしてくれた「技術、キャリア、マネジメントにおける“自分にとってのバイブル”」となる書籍をピックアップして紹介しよう。
技術編&キャリア編を紹介してくれた人
・株式会社圓窓 代表取締役 澤 円さん
・コインチェック・執行役員 CTO 松岡剛志さん
・LayerX・代表取締役CTO 松本勇気さん
・カミナシ・執行役員CTO 原トリさん
・日本IBM・戸倉 彩さん
・ソフトウエアエンジニア・池澤あやかさん
・Meta London エンジニア・松岡玲音さん
・ひろゆきさん
■株式会社圓窓 代表取締役 澤 円の推薦本は?
『私がマイクロソフトで学んだこと』(アスキー社)※現在は絶版
ボクがマイクロソフト在職中に「中の人」として読んだ本です。 細かい技術の話が書かれているわけではないのですが、本社ではどんな感じで開発が行われているのかを垣間見ることができました。
日本法人は基本的に「日本の顧客にライセンスを買ってもらって使ってもらう」というミッションのために存在しているので、ボクのような現場社員が開発プロセスに関わることはほとんどありませんでした。そんな社員だったボクが、書籍を通じて本社でのコミュニケーションのあり方などを学ぶことで「マイクロソフト製品に対する当事者意識」を得ることができました。
■LayerX・代表取締役CTO 松本勇気さんの推薦本は?
『大規模サービス技術入門 ―データ構造、メモリ、OS、DB、サーバ/インフラ』(技術評論社)
Webサービスの拡大にあたり考えるべきことが全て整理された良書です。急激に成長する自社サービスを支える上で、本書で網羅的にメモリやDBとそのチューニングなどを学んだことが大いに役立ちました。
もはやクラウド及びコンテナの時代で本書の内容は古く感じる部分もあるかもしれませんが、Webアプリケーションの基本は変わっておらず、自身の携わるサービスの安定性やパフォーマンス改善に向き合う上では現在も有効な知識を概観できる書籍だと思います。
■ひろゆきさんの推薦本は?
『銃・病原菌・鉄』(草思社)
個人がどれだけ頑張っても時代の流れを変えられるわけではないので、いかにもうかって楽な産業に食らいつくか? というのが個人のスキルを成長させるよりもよっぽど効果が大きいです。
というのを人類史レベルから理解しておくと、無駄なあがきをせずに諦めることが容易になります。つぶれる会社は時間の問題でつぶれます。
■日本IBM・戸倉 彩さんの推薦本は?
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』(日本経済新聞出版)
書店で話題になっていたことをきっかけに書籍と出会いましたが、「最新の自分の強みと弱みを理解している」という状態になれるだけでなく、いつ読んでもやる気があふれてくるお薦めの一冊です。
本書籍は、自分の強みを活用するために有益な情報が詰まっていることに加えて、質問形式でストレングス・ファインダーの自己診断のテストを受けられるため、客観的な視点で現状と課題の分析ができることがお勧めのポイントです。
とくに、第II部の34の資質と行動アイデアは参考になるものばかりでした。定期的に本を開き、同時に診断を行うことで、前回からの結果と比較しながら、キャリアを継続し続けるために自分に必要なことを再確認、検討するようにしています。
マネジメント編を紹介してくれた人
・さくらインターネット 代表取締役社長 田中邦裕さん
・アクシア 代表取締役 米村 歩さん
・琉球大学 工学部 教授 H2L, Inc. CEO 玉城絵美さん
・サイバーエージェント 専務執行役員 技術担当 長瀬慶重さん
・MIXI 取締役CTO 村瀨龍馬さん
・Cake.jp CTO 新多真琴さん ※2023年1月当時
・ゆめみ 技術担当取締役 渡部陽太さん
■さくらインターネット 代表取締役社長 田中邦裕さんの推薦本は?
『ブリッツスケーリング 苦難を乗り越え、圧倒的な成果を出す武器を共有しよう』(日経BP)
『ブリッツスケーリング』は、将来を見通しにくい状況で、急成長を目指す企業に向けたバイブルと言える書籍です。
急成長を目指す企業においては、ビジネスモデルや戦略、経営など多岐にわたる事を成し遂げなければなりません。本書籍には、急激な成長を成し遂げるブリッツスケーラー企業の事例が多数紹介されており、当社もさらなる成長を目指す企業として、具体的なアイデアが得られました。
本書籍は、企業経営者だけでなく、サービスや事業の成長を目指す事業責任者にもおすすめしたい1冊です。
■MIXI 取締役CTO 村瀨龍馬さんの推薦本は?
『THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す』(三笠書房)
『ORIGINALS』、『GIVE & TAKE』など、アダム・グラント先生の本は好きで出たら必ず読んでおりまして、『THINK AGAIN』の日本語訳が出たので読みました。
知性とは考えることや学ぶことだけではなく、現代では考え直す能力が必要ということを説いた本で、自分が持つバイアスや心にある盲点に気づきながら変えていくにはという本です。
会社や組織や自分の中でのオートパイロット機能や、パターン認識となっているものも含めてアップデートし続けつつ、うまく前進し続けるために適切な問いを考え当てていき、経験や過去の実績に依存せず変化し続けられるような状態へしていく、そんなことを行動し続けております。
今回紹介した本は、技術力向上に燃えるエンジニアに良質なインプットを提供してくれるはず。ぜひこれらの書籍も参考に、より良い「読書の秋」を過ごしてみてほしい。
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