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【エンジニアにおすすめな資格14選】取得するメリットや学習継続のポイントを解説

エンジニア辞典

    さまざまな種類が存在する資格。エンジニアにとって資格を取得するメリットとはどこにあるのでしょうか?

    この記事では、エンジニアが資格取得することで得られる具体的なメリットはもちろん、それぞれの分野でおすすめの資格や学習方法について詳しく紹介します。

    エンジニアに資格は必要?

    エンジニアは、医師や弁護士のように特別な資格がなくとも働くことが可能です。資格を持っていなくても長く活躍しているエンジニアはたくさんいます。

    エンジニアの年収やキャリアアップに関わる評価に関しても、学歴や資格よりも、スキルや経験といった「実力・実績」が重視されるケースも多いでしょう。そのため「エンジニアに資格は必要ない」という考えを持つ方もいるかもしれません。

    しかし、資格がまったく役に立たないかというと、答えは否。資格を取得するための学習によってスキルアップができたり、自身のスキルの証明ができたりと、メリットはたくさんあります。

    自分の職種や目指すキャリアに合った資格を取得することは、エンジニアの仕事にとってプラスになると言えるでしょう。

    エンジニアが資格を取得するメリット

    エンジニアが資格を取得することによって得られるメリットについて、具体的に解説します。

    スキルアップにつながる

    実務から得る知識やスキルは非常に重要ですが、案件や役割によって知識に偏りが生じることもあります。

    資格取得のための学習は、特定分野の知識やスキルを体系的に学べることが特徴です。実務で得た知識を整理して理解を深めたり、関連分野の知識を広げたりとスキルアップができます。

    また、実務では携わっていない分野であっても、資格の学習をすることで基本的な知識が身に付きます。プロジェクト内でその分野の担当者とコミュニケーションが取りやすくなったり、対応できる案件の幅が広がったりする可能性もあるでしょう。

    客観的なスキルの証明になる

    エンジニアのスキルを客観的に証明することは容易ではありません。一緒に仕事をしている上司や同僚には理解してもらえたとしても、日常的に関わりの少ない上層部や転職先の面接担当者となるとそうはいきません。

    その点、資格を保有することで自身のスキルを客観的に証明しやすくなります。社内での評価につながる、希望の案件にアサインされるといった効果も期待できますし、転職時にも一定のスキルがあることを的確にアピールできるでしょう。

    キャリア形成に役立つ

    資格は社内評価や転職時のアピール材料になるほか、自身のモチベーションを高めるためのマイルストーンとして活用することもできます。

    チャレンジしたいポジションがある場合、継続的な学習やスキルアップは欠かせません。しかし、学習を続けるのは難しいものです。そこで、学習の一つの区切りとして資格を活用してみましょう。「この資格を取得したら転職にチャレンジしよう」といった目標設定にも役立ちます。

    将来のキャリアに悩んでいる場合も、興味のある分野の資格を学習してみることで自分の適性が判断できます。

    エンジニアの資格の種類

    エンジニアの資格には、大きく分けて以下の2種類があります。

    国家資格

    IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施し、経済産業省が認定している資格です。

    比較的試験範囲が広く、ITに関する知識を網羅的に身に付けられます。認知度・信用度が高いため、キャリアアップに効果的です。

    ベンダー資格

    IT製品を取り扱う民間の企業が、自社製品に対する知識・スキルを問うために独自に実施している資格です。特定の製品に対して深い知識が身につくため、その製品を扱う企業で働く際には大きなアピールポイントとなります。

    おすすめ資格

    ここからは、おすすめの資格を分野別に紹介していきます。

    資格

    エンジニア全般におすすめの資格

    ・基本情報技術者試験

    基本情報技術者試験は、基本的なITの知識が幅広く身に付く、エンジニアの登竜門として位置付けられる国家資格です。

    駆け出しのエンジニアで幅広く知識を身に付けたい方や、広く一般に通用する資格を取得したい方におすすめです。

    ・応用情報技術者試験

    応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格にあたる、より専門的な知識を問われる国家資格です。

    経験3~7年程度のエンジニアが対象とされており、応用的な知識やスキルを身に付けてワンランクアップしたい方におすすめです。

    フロントエンドエンジニアにおすすめの資格

    ・HTML5プロフェッショナル認定試験

    HTML5プロフェッショナル認定試験は、フロントエンド開発に必須とされるHTML5やCSS3、JavaScriptなどのマークアップ言語の知識やスキルを認定する資格です。

    LPI-Japanが主催しており、試験はレベル1とレベル2の2種類。Web開発プロジェクトに携わる方のスキルアップやキャリアアップに有効です。

    ・CIW JavaScript Specialist

    CIW JavaScript Specialistは、Certification Partner社が主催する国際認定試験。海外でも通用するグローバルな資格です。

    JavaScriptの概要や制御について幅広く問われます。英語での受験となるため難易度は高いですが、国際的にスキルを証明することができる資格です。

    バックエンドエンジニアにおすすめの資格

    ・Oracle認定Javaプログラマー

    Oracle認定Javaプログラマーは、日本オラクル社が主催するJava技術者のスキルを証明する資格です。

    Java初心者向けのブロンズ、初級Javaプログラマー向けのシルバー、中級~上級Javaプログラマー向けのゴールドの3段階にレベル分けされています。Javaを学び始めたい方からスキルアップを目指す方まで、幅広くおすすめです。

    ・PHP技術者認定試験

    PHP技術者認定試験は、PHP技術者認定機構が主催するPHPに関する知識・スキルを認定する資格です。

    初級、上級、認定ウィザードという3段階にレベル分けされており、最上位の認定ウィザードは非常にハイレベルな試験とされています。

    インフラエンジニアにおすすめの資格

    ・Cisco技術者認定(CCNA・CCNP・CCIE)

    Cisco技術者認定(CCNA・CCNP・CCIE)は、ネットワーク・スイッチ機器ベンダーの最大手であるCisco社が主催するネットワークやセキュリティーに関する幅広い知識が身に付く資格です。

    CCNA・CCNP・CCIEなどレベル分けがされており、ネットワークの基礎からシステムの運用・導入まで学ぶことができます。上位資格は特に高度な技術力を証明できます。

    ・Linux技術者認定試験(LinuC)

    Linux技術者認定試験(LinuC)は、LPI-Japanが主催するLinuxを扱うスキルを証明する資格です。

    LinuxとはオープンソースのOSで、無料で利用できるため多くの開発現場で使用されており、インフラエンジニアには必須のスキル。そのため、資格を取得することで就職活動などで評価されやすくなるでしょう。

    クラウドエンジニアにおすすめの資格

    次に、クラウドエンジニアにおすすめの資格を紹介します。

    ・AWS認定

    AWS認定は、Amazonが提供するクラウドプラットホーム『AWS(Amazon Web Services)』に関する認定資格です。

    レベルや役割に応じて複数の資格が用意されており、AWSを扱うスキルの証明になります。AWSは日本国内で高いシェアを持つため、多くの場面で評価される資格と言えるでしょう。

    ・Microsoft Azure認定試験

    Microsoft Azure認定試験は、Microsoftが提供するクラウドプラットホーム『Microsoft Azure』に関する認定資格です。

    AWS認定と同じく、レベルや役割に応じて複数の試験が用意されています。Azureも多くの企業で導入されているため、スキルを持つことで対応できる案件の幅が増えるでしょう。

    データベースエンジニアにおすすめの資格

    ・データベーススペシャリスト試験

    データベーススペシャリスト試験は、IPAが主催するデータベースの専門知識を証明する国家資格です。

    データ分析は近年ニーズが高まっている領域。データベースエンジニアはもちろん、データを扱うすべてのエンジニアにおすすめできる資格です。

    ・ORACLE MASTER

    ORACLE MASTERは、日本オラクル社が主催するOracle Databaseを扱うために必要な技術力を認定する資格です。

    ブロンズからプラチナまでの4段階にレベル分けされており、ブロンズから順番に受験します。シルバー以上は世界共通の資格となり、グローバルにスキルを証明できます。

    AIエンジニアにおすすめの資格

    ・G検定

    G検定は日本ディープラーニング協会が主催する、AI・ディープラーニング活用のためのリテラシーを認定する資格です。

    ディープラーニングに関する知識を事業へ応用するスキルを持つことの証明になります。AIをビジネスに活用するための基礎知識を網羅的に身に付けられるため、AIエンジニアだけでなくすべてのビジネスパーソンにおすすめです。

    ・E資格

    E資格は、G検定と同じく日本ディープラーニング協会が主催する資格。AIエンジニアとしてディープラーニングを実装できる知識とスキルがあることを証明できます。

    G検定はAIを活用するビジネスパーソン向けであるのに対し、E資格はAIを実装する人材向け。G検定よりもさらにエンジニア向けの資格となっています。

    エンジニアが資格を取得するための学習ポイント

    最後に、エンジニアが資格取得を目指す上で注意すべき学習のポイントについて解説します。

    資格

    自分に合った学習方法を選ぶ

    資格の学習方法は、大きく分けて「独学」と「スクールに通う」2種類があります。学習を継続するには、自分に合った学習方法を選択しましょう。

    独学の場合、参考書や学習サイトなどを利用して自分で学習を進めます。比較的安価で学習できることや、自分のペースで学習を進められることがメリットです。しかし、自己管理をきちんと行う必要があります。

    スクールの場合、カリキュラムが設定されており計画的に学習を進められます。一緒に学ぶ仲間もいるため、モチベーションを維持しやすいでしょう。ただし、独学に比べて費用が多くかかることや、授業のために決まった時間を確保する必要があるため、費用やスケジュールに融通が効く人向けです。

    モチベーションを保つ工夫をする

    資格学習を継続的に続けるには、モチベーションを維持する工夫が必要です。何となく学習を始めるのではなく、「この企業に転職する」「こんなサービスを作る」などの具体的な目標を設定しておくと挫折しにくくなります。

    また、独学の場合はSNSなどを通じて学習仲間を見つけるなど、切磋琢磨できる環境を作ることで学習を続けやすくなるでしょう。

    自分に合った資格を選んでスキルアップ・キャリアアップを目指そう

    資格を取得することで得られるメリットは多く、自分の目的に合った資格を取得することでスキルアップや将来のキャリア形成に役立つでしょう。

    まずは、自分の職種に関する資格、興味のある分野の資格などを調べてみることをおすすめします。自分に合った学習方法を選んで、モチベーションを維持する工夫をしながらぜひ資格取得を目指してみてくださいね。

    文/江副杏菜

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