メンズ美容家★福タロー
通称:福ちゃん(@fuku_gyun)
株式会社ゆめみ 執行役員CCOを経て、アクセンチュア株式会社マネジャーの業務に従事する傍ら、日本人初のメンズ美容家としてエンジニアの美意識をギュンギュン啓蒙中。
ギュンにチュア! メンズ美容家★福タローよ。
玄関を開けた瞬間、蒸し風呂。外に出て3秒で汗。今、日本中の顔面が悲鳴を上げてるわ。これは天気の話じゃない。「メンズ美容サバンナ」、もうとっくに開幕してるのよ。
メンズ美容サバンナとは何か。それは、20代の頃は水洗顔・寝落ち・コンビニ飯・謎の若さバリアだけで奇跡的に本番環境が動いていたのに、30代後半あたりから突然、肌・髪・ヒゲ・眉・唇・清潔感が全部まとめて障害通知を飛ばしてくる恐怖の生態系よ。
若さという無料トライアルは、いつか終了する。肌キャッシュは切れる。青ヒゲAPIは暴走する。目元のクマは常駐プロセス化する。髪型は10年前のレガシーUIになる。
そして一番怖いのは、本人だけが気付いていないこと。周囲は静かに見てるの。
「技術力は高いのに、第一印象がもったいない」
「清潔ではあるんだろうけど、清潔感が足りない」
「この人、能力は高いのに顔面だけ保守期限が切れてる」
怖いわね。でも安心して。メンズ美容は、モテたい人だけの趣味でも、若作りの儀式でもない。顔面の保守運用であり、清潔感という社会的UIの改善であり、加齢という避けられない仕様変更への継続的デリバリーなのよ。
コードはリファクタリングするのに、顔面は10年前の初期実装のまま。セキュリティーパッチは当てるのに、紫外線対策は未導入。生成AIのプロンプトは磨くのに、眉毛は野生のまま。
もったいない。もったいなさすぎて、アタシの美容魂がGitHubIssuesを乱立させてるわ。優先度High、期限は今日、レビュー担当は鏡よ。
というわけで今回は、サバンナのアニマルたちを「基礎運用エリア」「フロントエンドエリア」「思想エリア」の三つの生息域に分けて観察しながら、30代40代男性エンジニアが最低限やるべき美容を整理していくわ。
その耳をかっぽじって、よぉく読んでくださギュン!
メンズ美容家★福タロー
通称:福ちゃん(@fuku_gyun)
株式会社ゆめみ 執行役員CCOを経て、アクセンチュア株式会社マネジャーの業務に従事する傍ら、日本人初のメンズ美容家としてエンジニアの美意識をギュンギュン啓蒙中。
目次
1.水だけ洗顔アニマル
顔面ログを水流だけで消そうとする古代文明
朝、洗面台でバシャバシャ。
夜、風呂でついでにバシャバシャ。
以上。本人はナチュラル派のつもり。実態は、ただの未実装よ。
口癖は「昔からこれで問題なかった」。その「昔」、もう本番環境には存在しないのよ。
30代40代の顔面には、皮脂、汗、整髪料、排気ガス、マスク蒸れ、そして前日の自分の生活態度が、全部ログとして蓄積してる。それを水だけで落とそうとするのは、障害調査を「念」で乗り切るようなもの。無理。ぜんぶ無理。神社でお祓いしても、毛穴は詰まるわ。
かといって、顔面を紙やすりでデバッグしちゃダメよ。力任せの洗顔は肌バリアを削るセルフ攻撃。肌から退職届を出されるわ。
やることは五つだけ。泡立てる。こすらない。ぬるま湯で流す。タオルで押さえる。保湿する。
洗顔は美容じゃない。顔面運用の入口よ。サーバーのログは確認するくせに、顔面のログは放置しないこと。まずログを落としまギュン。
2.化粧水だけで完結アニマル
保存ボタンを押さない、保湿界のうっかり八兵衛
洗顔後、顔にパシャパシャ。「よし、保湿した。俺、美容やってる」惜しい。惜しすぎる。そこはまだ中間地点なのよ。化粧水は、水分を「置いた」だけ。
乳液やクリームでフタをしないと、せっかく入れた水分が逃げていく。データを入力したのに、保存せずにブラウザを閉じるようなもの。顔面の未保存データは、秒速で蒸発!
「ベタつくのが嫌」「乳液って女性っぽい」って? 残念だけど、肌の水分はジェンダーを見て蒸発しないの。アジャイルだろうがウォーターフォールだろうが、乾くものは乾く。GitHubに草が生えてても、頬は砂漠になるのよ。
しかも怖いのは、「俺は脂性だから保湿不要」と思ってる人ほど、実は中がカラカラのインナードライかもしれない点。乾く→肌が慌てて皮脂を出す→テカる→でも中は乾いてる→荒れる。顔面のwhile文が止まらないの。
洗顔、化粧水、乳液。この3ステップでいい。高級ラインじゃなくていい。続けられるものでいい。スキンケアは気合いじゃなく、順番よ。顔面に正常系フローを作りまギュン!
3.日焼け止め未実装アニマル
紫外線に本番サーバーを丸腰公開する勇者
「外にあまり出ないから」「男が日焼け止めって大げさでしょ」「在宅勤務だし」。甘い。カフェラテに練乳を流し込んだあと、粉砂糖をかけてるレベルで甘いわ。
紫外線は、海だけにいるんじゃない。通勤中にも、コンビニまでの3分にも、窓際のデスクにも、曇りの日にもいる。すぐに痛みは出ない。でもシミ、くすみ、ハリの低下、写真を見たときの「これ誰の父親ですか」感として、じわじわ顔面に積まれていく負債よ。
エンジニアなら分かるはず。最初は数行の雑な実装だったのに、気付いたら誰も触れない魔界コードになるやつ。肌も同じ。紫外線負債は、あとから返済しようとすると高くつくの。
日焼け止めは、美容上級者のアイテムじゃない。顔面のセキュリティーパッチよ。朝のスキンケアの最後に塗る。外にいる時間が長い日は塗り直す。ベタつきが苦手なら軽い使用感のものを選ぶ。それだけで、未来の自分から感謝状が届くわ。
日焼け止めを塗る男は、意識が高いんじゃない。運用が堅いのよ。塗りなギュン。
4.睡眠不足ゾンビアニマル
高級美容液を塗りながら深夜2時に肌を燃やす矛盾の民
高級化粧水を塗りながら、毎晩3時まで起きているアニマルよ。
惜しい。美容液が泣いてる。枕カバーも、そろそろ抗議文を出すレベルよ。
肌、目元、表情、顔色。全部、睡眠の影響を受ける。寝不足の顔は、どれだけスキンケアしても隠しきれない。会議でカメラをオンにした瞬間、「今日ちょっと大丈夫ですか」感が出るの。
深夜の方が捗る気持ちは分かる。子どもが寝たあとに、ようやく自分の時間が来る人もいる。でも、睡眠を削り続けた顔は、遅れて請求書を送ってくるのよ。
寝ないで美容だけ頑張るのは、インフラ障害をUI改善でごまかすようなもの。サーバーが燃えてるのに、ボタンの角丸を直してる場合じゃないの。
高級クリームの前に寝る。美容医療の前に寝る。深夜に美容情報を検索する前に寝る。顔面のCI/CDは、睡眠中に回ってる。ちゃんと寝なさい!
5.ヒゲ放置レガシーアニマル
青ヒゲと肌荒れを「仕様」と言い張る顔面オンプレ勢
朝剃る。夕方青い。肌は荒れる。首元は謎に残る。
カミソリはいつ替えたか不明。完全にレガシーシステムよ。
ちゃんと設計されたヒゲは、武器になる。
個性にも、顔面のブランディング資産にもなる。
でも、無計画な青ヒゲ・剃り残し・肌荒れは、清潔感を容赦なく削る。清潔にしてるかどうかじゃない。清潔「そうに見える」かどうかなの。
ヒゲをなくせとは言ってないわ。設計しろと言ってるの。
残すなら整える。剃るなら肌を守り、剃ったあとは保湿する。鏡は正面だけで終わらせず、首元まで見る。
青さや肌荒れがつらいなら、医療脱毛も今やめずらしい選択肢じゃない。朝の5分と夕方の青さが消える人もいるわ。ただし費用・回数・痛み・リスク・施術先の信頼性は、勢いで契約する前にちゃんと確認しなさい。
ヒゲは才能じゃない。運用設計よ。顔面のレガシー刷新、そろそろ考えなギュン!
6.眉毛ノーマークアニマル
顔面フロントエンドだけジャングル化している男たち
髪は切る。ヒゲは剃る。服もそこそこ選ぶ。でも眉毛だけは野生。
眉間はつながりかけ、長さはバラバラ、なんとなく眠そうで、なんとなく平成の置き土産。
眉毛は、顔のフロントエンドよ。整うと顔全体が締まり、目元がはっきりして、仕事できそうに見える。逆に荒れてると、中身はReactで作ってるのに、見た目だけ平成の掲示板みたいな悲しさが出るの。採用面談や登壇でそこを損するの、もったいないわ。
注意点は一つ。急に細くしないこと。ノリで削りすぎると、平成初期の夜が帰ってくる。急に目力が強い。急に昔のプリクラの気配がする。ビジネスシーンには情報量が多すぎるわ。
最初はプロに任せなさい。眉毛サロンか、美容室で眉カットも頼む。一度ベースの形を作ってもらえば、あとは、はみ出た毛を整えるだけ。顔面のCSSを数行直すだけで、ページ全体の見え方が変わる。コスパ最強のリファクタリングよ。整えまギュン!
7.髪型10年固定アニマル
若い頃の成功体験に魂をホスティングされている男たち
本人にとっては安定運用。周囲から見ると、過去バージョンのまま停止中。
20代で似合っていた髪型が、40代でも似合うとは限らない。顔つきも、髪質も、毛量も、白髪も、立場も変わったのに、髪型だけが昔のリリースノートから更新されていないの。
髪型は、顔面の大型アップデートよ。スキンケアを頑張るより、まず髪を切った方が印象が動く場合すらある。
大事なのは若作りじゃなく、「今の自分に合う髪型」にすること。ただし、ネットで見た髪型をそのまま本番投入すると、顔型や髪質に合わず、翌朝に静かな絶望が来るわ。美容師さんに、要件を伝えなさい。「清潔感を出したい」「オンライン会議で疲れて見えないようにしたい」「若作りじゃなく、今の自分に合う感じにしたい」。これ、全部ちゃんとした要件よ。恥ずかしがらないの。
3カ月放置は長期メンテ未実施。半年放置は管理者不在。1年固定はもはや文化財。ちゃんと切りなギュン。
8.唇カサカサ乾燥アニマル
口元だけ乾燥地帯で、商談に挑む勇敢すぎる民
冬だけじゃない。春も夏も秋も、通年で乾燥地帯。本人は気にしていない。
でも会議中、商談中、カメラをオンにした瞬間、唇は意外と見られてるのよ。
唇、面積は小さいのに印象支配力が高すぎるの。小さい部署なのに決裁権だけは強いタイプ。肌と髪を整えても、唇がカサカサだと一気に「疲れてる人」「不機嫌そうな人」になるわ。
「舐めれば大丈夫」「皮をむけば一回きれいになる」。全部やめて。舐めると余計に乾く。むくとさらに荒れる。割れると痛くて表情が硬くなる。唇の乾燥は、顔面コミュニケーション障害の入口よ。
対策は、リップクリームを持ち歩いて、朝と寝る前に塗る。それだけ。色付きじゃなくていい。ツヤツヤじゃなくていい。まず「乾いていない唇」にする。口元は、話すときのUIよ。エラー表示を出しっぱなしはNGギュン!
9.香水過剰デプロイアニマル
いい匂いのつもりが、周囲のCPUを焼く香りの暴君
本人はラグジュアリーのつもり。周囲はCIが落ちている。
香りは、近くに来たときに少し香るくらいでいい。部屋に入った瞬間に存在が分かるのは、もはや通知が強すぎるアプリよ。エレベーターに残り香のログを残さないで。Slack通知より主張の強い香水、さすがにインシデントよ。
そもそも男性の匂い対策でまずやるべきは、香水じゃなく「無臭化」。汗、頭皮、服、枕カバー、生乾きの洗濯物。ここを放置して香水を重ねるのは、バグの上に新機能を積む行為。根本原因が解決してないの。
ちゃんと洗う。ちゃんと乾かす。汗を拭く。必要なら制汗剤も使う。そのうえで、最後の演出として香りを足す。匂いはレビュー欄には書かれない。でも、記憶には残るのよ。
10.美容系インフルエンサー鵜呑みアニマル
強い言葉に釣られて、洗面台を検証環境にする民
「この成分が最強」「人生変わる」「買わない理由がない」。美容界隈の言葉は、とにかく強い。商品名より煽り文の方が筋トレしてるのよ。
このアニマルは、その強い言葉に弱い。気付けば洗面台には、化粧水3本、美容液4本、開封日不明の泥パック、買った理由を思い出せないチューブ。
もはや目的不明の機能追加祭りよ。そして結局一番使ってるのは、昔からあるオールインワン。
でも、肌は人によって違う。誰かにとっての神アイテムが、自分にとっても神とは限らないし、刺激になることすらある。一気に変えすぎると、何が効いて何が合わなかったのか分からなくなるわ。
エンジニアなら分かるでしょ。変数は一気に増やしちゃダメ。一つ試す。肌の反応を見る。合わなければやめる。新しい美容液を開ける瞬間は、小さなリリースパーティー。アタシも大好きよ。でも、自分の顔面プロダクトに必要な機能だけ実装しまギュン!
11.要件定義ゼロで美容医療に突撃アニマル
プロンプトは磨けるのに、自分の印象設計は白紙の課金戦士
このアニマルは、RAGもAIエージェントもコンテキスト設計も語れる。なのにある日、鏡の中の自分が思ってたより中間管理職っぽいことに気付いた瞬間、「シミ取りしたい」「糸リフトって若返りますか」「整形した方が早くないですか」と、要件定義ゼロで顔面の大規模改修に突撃するの。
気持ちは分かるわ。スマホのインカメラが、人生の監査法人みたいに厳しい日もあるわよね。30代40代になると、スキンケアだけでは解決しにくい悩みも出てくる。美容医療が選択肢になること自体は、全く悪いことじゃないの。
問題は、いきなり本番環境にデプロイすること。美容医療は魔法じゃなく、医療行為よ。費用もリスクもダウンタイムもあるし、やりすぎると自然さを失うこともある。
だからまず、顔面の要件定義をしなさい。何が気になるのか。どの程度改善したいのか。予算はいくらか。ダウンタイムは取れるのか。そして、そもそも髪型・眉・ヒゲ・肌・睡眠で改善できないか。基本運用を整えるだけで、印象がかなり変わる人もいるのよ。それでも悩みが残るなら、複数の医療機関で相談して、リスクも聞いて、即決しない。キャンペーン価格だけで突撃しない。
生成AIにプロンプトを書く前に、自分の顔面にもプロンプトを書くの。顔面もプロダクト。自分はプロダクトオーナー。鏡はダッシュボード。課金するなら、顔面ロードマップを引いてから。美容にもプロジェクトマネジメントが必要よ!
12.清潔感を精神論にするアニマル
「中身で勝負」という名の、入口未整備問題
「毎日風呂入ってるんで」「人は中身でしょ」「技術力が本質でしょ」。その気持ちは分かる。中身は大事。ものすごく大事。アタシだって、人間の価値を外見だけで決める世界なんて嫌よ。
でもね、「清潔であること」と「清潔感」は、別の概念なの。毎日お風呂に入っていても、髪が重たく、眉が伸び放題で、唇が割れていたら、清潔感は落ちる。清潔感とは、相手に「清潔そうに見える」ための総合設計なのよ。
エンジニアの世界でも同じでしょ。どれだけ中身の良いプロダクトでも、初回表示が崩れていたら離脱される。READMEが荒れてると、触る前に身構えられる。
見た目を整えることは、中身をごまかすことじゃない。中身が届くまでの摩擦を減らすことよ。清潔感は媚びじゃなく、相手への配慮であり、自分の価値をちゃんと伝えるためのUI。中身で勝負したいなら、まず入口で損しなギュン!
最後に、このサバンナの最終進化形を紹介するわ。その名も、ギュンギュン美容アニマル。
このアニマルは、美容をキラキラした趣味じゃなく、人生後半戦の自己メンテナンスとして捉えている。若作りじゃない。誰かに媚びる話でもない。
美容沼に全財産を沈める話でもない。自分の印象に責任を持ち、疲れを放置せず、年齢に抗うのではなく、年齢と交渉する。自分の顔面を、ちゃんと保守運用する大人よ。
30代40代は、ここから一気に差がつく。何もしない人。急にやりすぎる人。若作りに走る人。一番強いのは、自分に合うメンテナンスを淡々と続ける人よ。
やることはシンプル。洗う。潤す。守る。整える。寝る。まずはこの5つでいい。余裕が出たら、眉、ヒゲ、髪型、唇、匂い。必要に応じて、美容医療を冷静に検討。
コードを書く人なら分かるはず。小さな改善を積み重ねたプロダクトは、ある日、別物になる。顔面も同じ。派手な一撃じゃなく、毎日の小さなコミットが顔面を変えるの。逆に、始めないまま時間だけ過ぎると、顔面負債は静かに複利で増える。複利は、資産運用なら味方。顔面負債だと敵よ。
だから、30代40代のエンジニアの皆さん。生成AIに仕事を奪われる前に、まず紫外線に肌を奪われないで。技術的負債を返すついでに、顔面負債も返していきましょ。コードレビューの前に、たまには鏡レビューを。
美容は恥ずかしいものじゃない。自分を丁寧に扱う技術よ。清潔感は才能じゃない。設計できて、運用できて、積み上げられる。顔面も、まだまだ伸びしろしかないわ。
人生後半戦の清潔感、さぁここからリビルドしまギュン!
鏡の前で、小さくリリース開始よ。
ギュンJOY!!!
文/福タロー本人
【編集部より】
美活の伝道師!? 福タローさんに相談したい美活の悩み、疑問、相談があれば、Xでつぶやくもよし、下記問い合わせに送るもよし、お気軽にお寄せください。次号のテーマに活かしていきます!
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