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前年比売上げ200%増! 急成長企業のエンジニア代表に聞く、“情熱を持てる仕事”の見つけ方

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    何かに情熱を持って、仕事に取り組みたい。とことん熱中してみたい。――そうは思っても、今の世の中は選択肢も多く、どんな環境に身を置けば良いのか、仕事の見極めは難しいものだ。

    そんな悩みを抱えるエンジニアに、この企業のヒストリーを紹介しよう。横浜市で創業14年目を迎えた、有限会社AMPLUS(アンプラス)だ。

    決して伝統的な企業ではない。むしろゴルフシミュレーター市場という聞いたこともないニッチな市場で、7期連続黒字経営、4期連続増収増益、前年比売上げ200%の急成長を遂げている。社員数は5名と小規模ながら、今期売上予測は12億円を誇る。

    彼らは一体どのように、急成長を遂げてきたのだろうか。その創業の歴史に、エンジニアが「情熱を持って働ける」仕事のヒントが隠されていた。

    話を聞かせてもらったのは、代表の倉地伸尚氏。「私もかつては、会社のいちエンジニアで、いわゆる大企業の歯車。どこにでもいる、転職希望者でもありました」と語る元サラリーマン起業家だ。ある時、偶然出会ったシステムにビジネスチャンスを見出し起業。創業以来13年間、技術者として、経営者としてひた走ってきた。

    どうして倉地氏は、「情熱を持てる仕事」に出会うことができたのだろう? その理由を、彼のキャリアインタビューから紐解いてみる。

    有限会社AMPLUS 取締役社長 倉地伸尚 氏

    有限会社AMPLUS(アンプラス) 取締役社長 倉地伸尚 氏

    豪ニューサウスウェールズ大学理学部薬理学科卒業。1999年、フューチャーシステムコンサルティング株式会社(現フューチャーアーキテクト株式会社)に入社し、金融系システム部門にて基幹システムの設計~開発を担当。2005年3月、有限会社アンプラスを設立。ゴルフシミュレーター事業を手掛ける米国企業、南アフリカの防衛関連企業と提携し、同社製品における日本国内独占販売権を獲得。以後、数多くのゴルフシミュレーターシステムの輸入、大手メーカ、チェーン店向けカスタマイズ開発、メンテナンスサービスの立ち上げ等の中~大規模プロジェクトを次々に手掛ける

    会社員時代に、偶然出会った「ビジネスチャンス」。倉地氏が決心した契機とは

    私の仕事人生ががらりと変わったのは、システムコンサルティング会社でエンジニアとして働いていた2005年頃のこと。当時は、日々全力で仕事に向き合ってたこともあり、終電帰りが当たり前の激務でした。そんな私を見兼ねた先輩が、「気分転換に、ゴルフでもしないか」と声を掛けてくれたんです。

    連れて行かれたのは渋谷区の保養施設。目立つ看板や広告も何もないのに、部屋の中に入ると多くの人々がゴルフシミュレーターを使ったプレーに興じていたんです。すごく賑わっていたことに、驚きました。

    実際にシミュレーターを使ってプレーをしてみると、食事も喉を通らないほど疲れ果てていた自分が息を吹き返すように元気になったんです。この時、ゴルフシミュレーターという未知のシステムに興味が湧いたことはもちろん、働く人々にこれだけ活力を与える不思議な魅力にも、大きな可能性を感じました。「僕と同じ境遇の労働者がこの日本に何人いるんだろう。ここから貰った元気を、彼らにも感じてもらいたい」と。

    アンプラス

    「何でこんなに面白いシステムが、世の中に普及していないんだろう」と思い、調べていくうちに、この業界にはまだトッププレイヤーがいないということが分かりました。世界的に見ても当時はまだ、数社がシミュレーションゴルフ事業へ進出したばかりのタイミングだったのです。

    「まだ世の中に浸透していない面白いシステムがある。もう少しの工夫さえあれば、これは絶対に広がっていく」そう確信した私は即座にハードメーカーがある南アフリカに飛び、役員と直接交渉へ。直後に、米国の販社にメールを飛ばし、南アフリカから成田に戻ったその足でアメリカを訪ね、ソフトを抑える交渉に向かいました。自分が送ったメールを追い越すほどの勢いで、地球を2周したんですよ(笑)。

    当時の私はまだ会社員で、副業は許されていませんでした。会社が終わって帰宅してから、ネットや電話で市場を調べる日々が続きました。社内ベンチャーの立ち上げも検討しましたが、早々に「自分で事業を興したい」という決意が固まり、思い切って辞表を出したんです。それから熱意のままに行動していたら、欧米諸国はよっぽど心が広いのか、あるいはやる気が評価されたのか……日本国内の独占販売権を貰うことが出来、アンプラスを創業するに至りました。

    あの頃は、堀江貴文氏をはじめ、私と同世代の起業家がめざましい活躍していた刺激的な時代。私は当時エンジニアとしてソフト・ハードの選定やインテグレートまで任されていたので、「自分ならこの魅力的なシステムを、ローカライズもアップデートもできる。そして、業界はもっと盛り上げられるはずだ。ゴルフのある生活を身近に届け、疲れたエンジニアたちに活力を与えられる」と信じていました。

    たとえ微力でも、困った誰かを助け、役に立てる何かがあるのか。そしてそれは自分自身も没頭できる仕事なのか。そういったことを考えるというよりは、懸命に動き出す中で自然と湧き出たという実感があります。もし金儲けのためだけの仕事だったら、ここまで動けていなかったとは思います。

    また設立時を振り返ると、前職で全てのプロジェクトに全力を注いでいた経験も役に立ちましたね。目の前の境遇が満足なものでなかったとしても、そこで腐ってしまえば終わりです。創意工夫を尽くす努力は無駄ではなく、そんな時こそ成長スピードが速くなり、実力が底上げされていたんだと感じることができました。

    顧客ゼロ、資金もない。どん底から売上12億円規模に成長

    起業してしばらくは、自宅の2階に仕事場を構え、電話帳を開いて片っ端から営業電話をかけまくる日々でした。とはいえ、ゴルフシミュレーターは一台約800万円。そんな高価な機器を買ってくれるお客さまは簡単には現れず、会社の資本も個人の貯蓄も、底を尽きそうになっていました。

    それもそのはずです。折しもこの頃は、不況の煽りを受けてゴルフ人口が激減。それに伴いゴルフ練習場はどんどん潰れ、大手スポーツメーカーもこぞってゴルフ市場からの撤退や規模の縮小に向かっていた時期でした。

    ゴルフ業界がシュリンクしていく一方で、どうすればピンチをチャンスに変えられるだろうか。考え抜いた結果、小規模の我々だからこそできることがあるに違いないと思い至りました。

    そこで私は、「シミュレーター=娯楽のためのシステム」という固定概念を捨てました。狙ったのは、全国展開のゴルフ専門小売チェーン。高精度のゴルフシミュレーターを、ゴルフクラブの販売支援システムとして提案しました。ボールのバックスピン(回転数)等を正確に計測するシミュレーションシステムを活用し、個々に合わせたゴルフクラブを提案することで、店舗の売り上げアップに役立てて貰う仕組みです。この狙いが、ニーズにピタリとハマりました。

    更に「クラブ販売用の業務支援システム」としてカスタマイズしながら、全店・全打席データの連携、ビッグデータ・分析システムの構築を遂行し、アジア初の輸入ゴルフ弾道計測器の保守メンテナンスセンターの設置や、個別のヘルプデスク体制の整備も行いました。品質レベルはもちろん、全方位に細心の注意を払うプロジェクト推進を徹底することで、大胆な決断をしながらも、細く長く信頼を築き上げることができたのです。その結果、創業13期目には売り上げ6億3千万を達成。14期となる今期は、12億円に届く見込みです。

    アンプラス

    弊社はスタートから順風満帆な成長企業だったわけではありません。でも振り返って一つ言えることは、ビジネスの成功は「情熱を持って仕事をする」一人ひとりに左右されるということ。事業と個人の成長や熱量には、必ず相関性があると思います。

    つまり、「これはすごいぞ、勝てるぞ」という実感と共感といった本人の心の下地ありきなんです。エンジニアの皆さんがそう思える仕事を見つけて、事業と共に成長していきたいと考えるなら、流行に先行されたAIやIoTのようなマクロな市場の伸びで扱う技術を選ぶよりも、誰かを助けるため、その人の役に立つための最適な技術は何かという視点でテクノロジーを選ぶべきでしょう。

    そして、人は本人の個性や生き方をベースに細分化された、一人一人が持つ固有の「ニッチな判断基準」を大事にするべきだと思いますね。ましてや、キャリアの分岐点に立つ転職活動中の人は、「人と同じであろう」なんて微塵も思わなくていいのです。

    また、「鶏口牛後」という言葉があるように、大きな集団に属するより、小さくてもトップとして活躍できるほうが成長性に余地があると考えています。当社はすでにこのビジネスでオンリーワンの存在となりましたが、こうしたニッチな市場で生き残る企業は、どこも何かしらの努力と叡智があり、その先にまた伸びしろがあるものです。

    先行き不透明・不安定な時代だからこそ、適切なタイヤに履き替えて、自分が成長を実感できる道を走るマインドが必要だと思います。そのためにはまず、自分が情熱を持てる仕事に出会うこと。そしてその情熱がやがて事業と自分の成長に繋がっていく実感。それこそが、エンジニアとして活躍を続けるためのスパイスなんだと思います。

    開発予算1億円の大型プロジェクトへ。仲間を増やし、成長を続けていく

    当社のビジネスは、ここ数年で飛躍的に成長を遂げていますが、そこに甘んじていては生き残ることはできません。また、同じお客さまとも長くお付き合いしながら成長を続けていくためには、その先を見据えていくことが重要です。

    アンプラス

    私たちの次なる一手は、海外市場への進出です。現在、アメリカ、カナダ、中国の信頼できるパートナー企業と連携し、開発予算1億円をかける大型プロジェクトの準備をスタートしています。現在、完成しているインフラを活用した画期的な新サービスを展開し、レアでもニッチでもない、「全く新しい市場」を生み出していくつもりです。

    そのため、これから新たに仲間を増やし、この新規プロジェクトを牽引するメンバーとして活躍して欲しいと考えています。“ユアチーム”として、個人も、チームも成長できるようなプロジェクトを進めていただきたいですね。

    当社は、私も含めてわずか6名の少数精鋭の会社ですが、それぞれのやりたいことやアイデアを自由に実現できる環境がありますし、フラットに意見交換ができるため、クリエーティブなシナジーが生まれやすい。自分が与える影響や互いの成長を実感しながら、ビジネスの本質を感じることができます。

    グローバル化の荒波に飲み込まれず、“攻め”のハートで提案していける。技術の勃興に振り回されるのではなく、必要不可欠な技術を謙虚に学び使いこなす、そんなビジネスマインドを持っているエンジニアの皆さんと是非一緒にチャレンジしていきたいですね。情熱を持って、全力で打ち込める仕事というのはなかなかありませんから、皆さんもその時間を大切にして欲しいと思います。

    最後に、かつての自分のような、転職を考えているいち会社員のエンジニアの方へ。安定性を求めて会社を探しても、それだけでは幸せになれません。結局、転職を繰り返してしまうでしょう。なぜなら、自分の人生の幸せは「自己実現」を叶えていくことだからです。でも今は多くの人が、自己実現の可能性にすら気付いていない。他人が用意したフレームワークの中を行ったり来たりしているだけでは、自分の価値も可能性も向上しません。自分で切り拓いていけば、人生はますます楽しくなっていきます。だから経営者である私も、社員一人一人の自己実現と成長を全力で支援していきたいという考えです。

    素晴らしい未来は誰かがくれるものじゃない。本人が自分の力と可能性に気づき、勇気を持って自ら飛び込んでみること。それが情熱を持てる仕事を見つけるために、最も大切なことではないでしょうか。

    取材・文/上野真理子 撮影/大島哲二

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