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パソコン・スマホの「死んでも見られたくないデータ」を隠す方法【これがエンジニアの本気】

ITニュース

    昨年、凄腕プログラマーが、死後に不都合なデジタルデータをすべて秘密に抹消してくれるドラマ『dele』 が話題になりました。あなたにも、「自分が死ぬときは、パソコン・スマホのデータ諸共だ……!」と思うほど「死んでも見られたくないデータ」ってありますか? そして、そのデータを見られないために自分の技術力を使って「本気対策」するならどうしますか? 今回はアンケートを通して、エンジニア100名に聞いてみました。

    「死んでも見られたくないデータがある」と答えたエンジニアは意外と少ない!?

    Q.あなたのパソコンやスマホに「死んでも見られたくない」データはありますか?

    ある…27%
    ない…73%

    「死んでも見られたくないデータがある」と答えたのは、27%。秘密のデータをひた隠しにしている……なんていうエンジニアは、それほど多くはないようです。

    「ある」と答えた人のデータは?

    「ネットで集めたアダルト画像」(43歳/男性/生産管理)
    「浮気相手とのLINE」(35歳/男性/システムエンジニア)
    「ダイエットのために、自分のお腹の写真を保存している。自分以外の誰にも見せられない……」(26歳/女性/システムエンジニア)
    「会社で仕事が終わらず、こっそり持ち帰った社外秘データ」(33歳/男性/セールス・サービスエンジニア)
    「誰も知らない顧客の情報」(46歳/男性/セールス・サービスエンジニア)

    王道(?)のアダルト画像から、だらしない自分の体まで……。確かに、家族にも恋人にも、絶対に見られたくないデータばかりですね。

    ではもし、エンジニアが本気で秘密を隠すための対策をするとしたら?

    次に、「死んでも見られたくないデータが、もし自分のパソコンやスマホにあったとしたら、自分の技術力でどこまで対策しますか?」 という質問。

    厳重にパスワードをかける」という答えが最も多く、特に「指紋認証・生体認証にする」という意見が多数。テクノロジーが進化した現代ならではです。

    次いで多かったのが、「(物理的に)鍵をかけて隠します」という意見。パソコンやUSBごと、鍵をかけた棚や金庫に隠してしまうというものです。見られるようなところに置いておかないというのは、秘密を守る基本ですね。

    その他に寄せられた、具体的な方法をご紹介します!

    【ガチ対策の技術力、ここに集結】

    「クラウド化、かつ接続時はVPNを使う。VPNに関しては今のところ最強であるOnion(Tor)を利用する、等。またデータも暗号化、難読化、擬態化しておく(例えば画像のコメント部分に入れておくなど)」(43歳/男性/システムエンジニア)
    「ファイルを開いた時におとりとなるデータを表示させて、メインのデータをバックデータとして隠蔽する」(35歳/男性/セールス・サービスエンジニア)
    「テトリスやオセロなど単純なゲームをパソコン上でつくり、そのセーブデータの保存先フォルダを隠れみのにする。この保存先フォルダ内に、さらに隠しフォルダを作成し、見られたくないデータを詰め込んだ隠しフォルダを格納。まず見つけられないうえ、フォルダ名をsave等にしておけば、フォルダの存在がバレても中身を見られる危険は減る」(21歳/女性/プログラマー)

    【1にも2にもセキュリティー!】

    「三段階ぐらいロックをかける」(38歳/男性/サーバー・ネットワークエンジニア)
    「自分専用のUSBに保管し、パスワードを二重に設定します」(33歳/男性/アプリケーション開発エンジニア)
    「静脈認証、顔認証以外では開けないようにする」(33歳/男性/システムエンジニア)
    「PCであれば、フォルダごと見えなくする。且つ、見えるようにするにはパスワード入力が必要となるプログラムを使用する」(32歳/男性/回路・システム設計)

    【バレない隠し場所をつくる】

    「隠しドライブ・フォルダをつくる」(30歳/男性/セールス・サービスエンジニア 他多数)
    「外付けのストレージやUSBに保存して、パスワードをかけた上で、絶対に見つからない場所に鍵をかけて隠しておく」(38歳/男性/SE 他多数)

    【ネットに繋がない】

    「ネットに繋がっている端末には、データを残さない」(34歳/女性/テクニカルサポート)
    「そのデータを閲覧する際はPCのウイルスチェックをしたうえで、ネット接続を遮断して閲覧する」(23歳/男性/生産技術、品質・生産管理)

    【むしろクラウド上に置いておく】

    「クラウド上にデータを保管して、二要素認証を活用する」(33歳/男性/システムエンジニア)
    「クラウド上に保存してパスワードロックをかけ、誰とも共有しないようにします」(37歳/男性/品質管理)

    【自分が忘れても、プログラムは忘れない】

    「Windowsのタスクで消去するように設定しておく」(35歳/男性/社内SE)
    「一定期間アクセスがないときは、削除されるように対策する」(38歳/女性/テスター)

    【信用できるのは、己のみ。心の眼に焼きつける】

    「自分の脳みそに記憶して、データは上書きして抹消する」(40歳/男性/プロジェクトマネージャー・リーダー)
    「保存しない。覚える」(24歳/男性/機械・機構設計)

    【そもそもデータで残さない】

    「見られてしまうパソコンやスマホには重要なデータを入れない。データを残さない」(32歳/女性/生産技術、生産・品質管理)
    「見られて困ることはしないと決めて行動しています。機密情報的なものであれば認証のあるクラウド上で操作し、個人端末などには残らないようにします」(34歳/男性/システムエンジニア)


    エンジニアならではの“ガチ対策”も続出……! 技術者が本気で考えだしたら止まらない様子がアンケートの行間からにじみ出ていました。この話題でSlackチャンネルをつくったら、盛り上がりそうです(笑)。

    今回出たアイデアは、仕事で重要なデータを扱うことになった時にも応用できそう。新年早々、データ流出で青ざめないためにも、ぜひ参考にしてみてください!

    【アンケート調査概要】
    ●調査方法:クラウドワークスによるエンジニアへのWebアンケート
    ●調査期間:2018年12月7日~9日
    ●有効回答者数:100名

    文/石川香苗子

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