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【第二弾は技術書編!】「おかげで技術力が一段上がった」テックな人たちが“買ってよかった”本は?

スキル

トレンドの移り変わりが激しいIT業界。「最新の動向を捉えたインプットがしたい!」と思うものの、書籍もネットの情報もあふれており、どれが本当にいいのか見極められない……。

そんな悩めるエンジニアのために、テックカンパニーのCTOや経営者たちに、2022年に「本当に買ってよかった」と感じる技術書を聞いてきました!

「プログラミング能力が一段上がった」「自分のサービスにも応用した」……あのテックな人の学びを深めた6冊をみていこう。
前回の「マネジメント編」に続き、今回は「技術書編」です!(マネジメント編はこちら

さくらインターネット 代表取締役社長 田中邦裕さんの推薦本

田中邦裕

書影参照元:Amazon

『書体の研究 for Digital Creators』(晋遊舎)

趣味のウェブサービスづくりの中で、とあるアニメ作品風のロゴが生成できる画像ジェネレーターを開発した際に参考にした書籍です。

私もエンジニアとして感じるのですが、技術には自信があってもUIデザインはあまり得意でないという人も多いと思います。

こちらの書籍は、人気アニメを例にしながら、書体やデジタルフォントについて学べることから、フォントを通じてデザイン知識を深めたい方におすすめできる一冊です。

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さくらインターネット 代表取締役社長 田中邦裕さん(@kunihirotanaka

1996年、舞鶴高専在学中にさくらインターネットを創業、レンタルサーバー事業を開始。99年、さくらインターネットを設立、代表取締役社長に就任。IPA未踏プロジェクトマネジャーやソフトウエア協会会長、日本データセンター協会理事長なども担う

アクシア 代表取締役 米村 歩さんの推薦本

米村 歩

書影参照元:SBクリエイティブホームページ

『増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門』(SBクリエイティブ)

Webで最新情報を入手できるので技術情報についてはほとんど本では読みません。

逆に概念についてはWebでは良い情報が入手できない場合があるので本で読んだりします。オブジェクト指向についてはよくわからないという人も多いですが、自分も最初はそうでした。

そのオブジェクト指向について初めて肌感覚で理解できたと感じた書籍がこれでした。これを読んでから自分のプログラミングの能力が一段階上がったと思います。

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アクシア 代表取締役/トゥモローゲート メディア戦略室長 米村歩さん(@yonemura2006

青山学院大学卒業後、システム開発会社に入社。その後フリーランスを経て、2006年にシステムの受託開発を行う株式会社アクシアを設立。既存のソフトウエアやサービスなどでカバーできない業務分野のWebシステム構築をはじめ、既存システムの保守・運用、サーバー構築までのトータルサービスを手掛ける。かつて同社では長時間労働が常態化していたが、2012年に残業ゼロを断行し、現在も継続中。有給消化率は100%。17年にホワイト企業アワード 労働時間削減部門 大賞を受賞。20年にはオフィスを廃止し、全社員完全リモートワーク化を実現。著書に『完全残業ゼロの働き方改革』(プチ・レトル)など

琉球大学 工学部 教授 H2L, Inc. CEO 玉城絵美さんの推薦本

玉城絵美

書影参照元: 祥伝社ホームページ

『妄想する頭 思考する手 想像を超えるアイデアのつくり方』(祥伝社)

スマートスキンの生みの親であり、ユーザーインターフェース研究の世界的第一人者である暦本純一さんによる名著です。
新しいことを生み出すには、思考や発想にちょっとしたコツが必要ですが、暦本さんの経験則に基づきながらその手法を具体的に示してくれています。

妄想、試行錯誤から発明までの方法や実践事例がまとめられていて、いかに技術を発明していくか?を整理できるため、何となくのふわっとしたアイデアではなく、“本物の発想”をするためのヒントを得られます。

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琉球大学 工学部 教授
H2L, Inc. CEO 玉城絵美さん(@hoimei

博士。H2L創業者。1984年沖縄県生まれ。2006年、琉球大学工学部情報工学科卒、筑波大学大学院システム情報工学研究科、東京大学大学院学際情報学府でロボットやヒューマンインターフェースの研究を行う。11年「ハンドジェスチャ入出力技術とその応用に関する研究」で東京大学・博士(学際情報学)。アメリカのディズニー・リサーチ社、東京大学大学院総合文化研究科などを経て、早稲田大学准教授。12年、東京大学大学院で暦本純一研究室に所属し、ヒューマンコンピューターインタラクションを研究していた岩崎健一郎とともに、H2Lを起業。身体そのものを「情報提示デヴァイス」にする「PossessedHand(ポゼスト・ハンド)」は11年『TIME』誌の「The 50 Best Inventions」に選出。17年、外務省WINDS(女性の理系キャリア促進のためのイニシアティブ)大使に任命。21年4月より琉球大学教授

MIXI 取締役CTO 村瀨龍馬さんの推薦本

村瀨龍馬

書影参照元: 翔泳社ホームページ

『戦略ゲームAI 解体新書 ストラテジー&シミュレーションゲームから学ぶ最先端アルゴリズム』(翔泳社)

ゲームAIとなっていますが、考え方やアルゴリズム自体はゲーム以外でも応用可能です。

ストラテジーゲームで行われているような戦略や戦術、空間の把握、資源管理、命令などの考え方やアルゴリズムは、ユーザーである人間一人一人を楽しませるだけではなく、違和感のない滑らかな世界を体現するというときにも必須になる知識だと思います。

サービスの中や、人間社会も含め「世界」が存在し個人個人の状況を把握しながら演出や支援をしてくれるような仕組みを考える場合にはこの本を読んで刺激を受け、自分のサービスに転用できないかを考えてみると良いと思います。

これからも激しく進化していく分野で、網羅的に把握するのにもおすすめでございます。三宅さんのAI関連の本は非常にわかりやすく、気になった技術は深堀できるようになっているので、大好きです。

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株式会社MIXI 取締役CTO 村瀨龍馬さん(@tatsuma_mu

ゲームの専門学校に半年在籍した後、2005年にイー・マーキュリー(現:MIXI)に入社。SNS『mixi』の開発に携わる。09年に一度退職し、ゲーム会社のエンジニアや役員を経験。13年にミクシィ(現:MIXI)に復帰し、『モンスターストライク』の開発に携わったほか、XFLAG開発本部本部長を務め、18年には執行役員CTOに就任。19年6月より現職

Cake.jp CTO 新多真琴さんの推薦本

新多真琴

書影参照元:O'Reilly Japanホームページ

『レガシーコードからの脱却』(O’Reilly Japan)

ソフトウエア開発は社会的な活動だ。多くのコミュニケーションと相互作用を伴う。常に学び、常に交流し、抽象を扱い、抽象を語る。

Cake.jpのエンジニアメンバーで毎週行っている、輪読会の題材として取り上げた一冊。

「エンジニアリングで事業の価値を押し上げるために、われわれは何を考え、何をなさねばならぬのか」が端的にまとまっており、過去の自らの振る舞いやコードを思い返して耳や心の痛い思いをした方も多いのではないでしょうか(ご多分に漏れず、私達もです)。

目的を見失わずに価値を生み出し続けたい、ソフトウエアエンジニアリングのプロのための必携ガイドです。

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Cake.jp CTO 新多真琴さん(@ar_tama

国立音楽大学卒。在学中よりプログラミングを独学で学び、面白法人カヤックやGoogleのインターンにも参加。卒業制作としてオリジナルアプリ『テンスウリズム』を制作の後、新卒でDeNAに入社する。その後はセオ商事、ロコガイドへと転職し、2021年6月にCake.jpに入社。22年1月からCTOを務める。日本もちもち協会代表。料理・音楽ユニット「All My Relations」共同主宰としても活動中。好きなもちもちは餅と団子

ゆめみ 技術担当取締役 渡部陽太さんの推薦本

渡部陽太

書影参照元:PEAKSホームページ

『もっとCPUの気持ちが知りたいですか?』(PEAKS)

CPUとその周辺で起きていることの概要をつかむことができる本。コンピューターサイエンスに触れていない駆け出しエンジニアにぴったりの一冊。

CPUが複雑になっていく様子を歴史のある温泉旅館が増築していく様に例えるなど、クスッと笑える(?)例え話を交えて紹介されていて読みやすい。また、付録として紹介されている書籍紹介も参考になる。

低レイヤーな世界に興味を抱き、学び進めていくきっかけの一冊になるかと思います。

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ゆめみ 技術担当取締役 渡部陽太さん(@yohta_watanave

1986年生まれ。2020年3月iOS/Androidテックリードとして入社。複数のプロジェクトを支援する傍ら、新人研修の作成や新技術推進とiOSグループとAndroidグループ両方の委員会活動に関わる。現在は急成長スタートアップの内製化支援とFlutterの技術開拓に注力。視野の広さとバランス感覚、行動力を生かして、技術担当取締役としてCTO室を立ち上げ、他社CTOとのネットワーキングを図りつつ内製化支援サービスのリード獲得、技術ブランディングを推進している

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