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スキルアップのためにはプライベートの時間も使うべき? 「勉強大好き」エンジニアたちの回答に注目!【Sansan藤倉成太・ZOZO瀬尾直利・キャディばんくし/聴くエンジニアtype Vol.7】
聴くエンジニアtype 第7回のテーマは「勉強時間」。
「家庭を持ったら休日に勉強できなくなる……」という不安を感じている若手エンジニアに、藤倉成太さんと瀬尾直利さんはどう答えるのか。自身も家庭を持ち、時間の使い方が変わったと語るMCのばんくし(河合俊典)さんと一緒に聞いていこう。
【MC】
キャディ株式会社 Tech Lead
河合俊典(ばんくし)さん(@vaaaaanquish)
【Speaker】
Sansan株式会社 執行役員/技術本部 インフラ戦略部 部長/同 海外開発拠点設立準備室 室長
藤倉成太さん(@sigemoto)
【Speaker】
株式会社ZOZO 技術本部 本部長 兼 VPoE
瀬尾直利さん(@sonots)
【今回の相談】
現在、休日のうち半分は趣味、半分は仕事のための勉強に使っています。今は一人暮らしなので自由に時間を使えていますが、将来家庭を持ったら、これまで通り勉強時間を確保できるか不安です。
「仕事」か「趣味」か。自分にとっての学びのスタンスを考えよう
河合:プライベートと仕事のための勉強の両立、難しいですよね。瀬尾さん、いかがですか?
瀬尾:まず、必ずしも休みの日にまで勉強しなければならない、ということはないと思います。
「1万時間の法則」をご存じでしょうか? ある分野でプロになるためには、スキルを磨くために1万時間必要であるという法則です。要するに、それを突破できるかどうかという話ですよね。
土日をどちらも勉強に使えば3年半くらい、土日を使わなければ5年くらいかかると仮定しましょう。そこに到達するためにどれぐらい急ぐか、という点はその人の人生の計画によるかと思います。
エンジニアを仕事としてやってる以上、私としては、メンバーが業務時間内で成長できるような環境を整えたい。なので、土日も勉強しなければならないとは言いません。
ただ、「瀬尾さんは休日も勉強していましたか?」と聞かれると、正直な話、やっていました(笑)ちょっと生き急いでいたのかもしれないですね。
特に学生時代は寝落ちするまでプログラムを書いていましたし、20代の後半のころは平日の夜や土日に開催されるミートアップによく参加していました。OSSも趣味としてやってましたね。
河合:今日集まっている三人は、全員休みの日も勉強していそうですよね(笑)藤倉さんはどうですか?
藤倉:私も同じく休みの日も勉強をしていたタイプです。ただ、瀬尾さんがお話の中で「趣味でやっていた」と言っていましたよね。そこがカギだと思います。
私の場合も、休みの日に「勉強をしていた」という感覚ではないんです。なぜなら、「知りたい」「やりたい」と思っていたことだから、趣味のようなものなんですよ。
だからといって、その内容が仕事と全く関係なかったかというと、そういうことでもないです。「これ知りたいな」とか「このままだと後で困りそうだな」など、学ぶポイントは日々の仕事の中で見つけていました。
Linuxカーネルのソースコードを読んで「ここでこう管理してるんだ」と気付けると、楽しかったですね。
河合:知識欲が満たされるときってめちゃくちゃ楽しいですよね。
お二人はマネジャーになったりプライベートが変化したことで、休日の時間の使い方は変わっていませんか?
僕自身、マネジャーポジションに就いたり、家庭を持ったりと状況が変わり、休日にコードを書くことが減ったんですよ。最近では組織のことを考える時間が増えています。
藤倉さんはどうですか?
藤倉:今でもコードを書きたくなって、プライベートで書くことはあります。ただ、先ほどお話ししたように「知りたい」「考えたい」という欲求のヒントは仕事の中から見つかることが多いので、マネジャーになればマネジメントについて知りたくなります。
そのため、コードに対する欲求よりも、マネジメントに関する本を読んだり調べたりしたいという欲求の方が強くなってきましたね。
瀬尾:私も藤倉さんと同じですね。私も今はマネジャー職なので、学ぶべきものが変わってきたんです。
昔はスペシャリストとして働いていたので、当時と比べると幅広い領域の勉強をするようになりました。
年齢や家庭状況で、時間の使い方が変わるのは悪いことじゃない
河合:僕の場合、以前よりも勉強にかけられる時間が減ってしまった感覚がありまして……。夜中までプログラミングをやっていたような過去を持つお二人だと思いますが、最近はいかがですか?
瀬尾:自分の人生のフェーズの変化に比例して、時間の使い方も変わりますよね。
今は子どももいるので、土日は一緒に遊びたいですし。年を重ねたことで体力的な問題も出てきたので、寝落ちするまでやるわけにもいきませんしね。
河合:とすると、若いうちに頑張っておかないといけないのかな……という結論になりそうなのですが、どう思いますか?
瀬尾:年齢を理由にするわけではないのですが、 時間の取りやすさで言うなら、若い頃の方が自由度が高かったのは事実です。
ですが、中には40代になってからエンジニアを目指す方もいますよね。それだって可能なので、意欲次第では年齢は関係ないと思いますよ。
河合:勉強のやり方も多様化していますしね。昔は本に書いてあるコードを読んだり、いくら調べても出てこないコードをひたすらググって書いたりしていましたが。最近はチュートリアルも豊富なので、スキル習得にかかる時間も減ってきているのではないでしょうか。
藤倉さんは若い頃にかなりの時間を勉強に使ってきたのではないかと思うのですが、いかがですか?
藤倉:瀬尾さんと同意見ですね。ライフステージの変化によって使えるもしくは費やしたい時間やお金は変わります。
私の場合、週末は子どもと遊びますが、それによって勉強時間がなくなってしまった、という感覚はないです。本を読んだり、仕事のことを考えたりする以外にも、時間を使いたいと思うことが増えただけなのですよね。
確かに、家庭を持つ前であれば、時間とお金を自分のために使いやすいと思います。ただ、家庭を持ってからでも、一念発起して何かをやろうと思ったのであれば、家族に「やりたいことがあるから、週末に時間を取りたい」ときちんと話せばいいのではないでしょうか。将来を悲観する必要はないですよ。
6月25日(日)『聴くエンジニアtype』公開収録を赤坂で開催!
ポッドキャストチャンネル『聴くエンジニアtype』初の公開収録を東京赤坂の会場で開催します。MCのばんくしさんをはじめ、澤 円さん、池澤あやかさん、小城 久美子さん、増井 雄一郎さんが、エンジニアから寄せられた仕事・転職・キャリアの悩みに回答。収録後には懇親会や、書籍サイン会も開催予定です!
※公開収録はエンジニアtype主催のテックキャリアカンファレンス『ECDW2023』の中のコンテンツとして開催いたします
【開催場所】
〒107-0052 東京都港区赤坂2-5-1 S-GATE赤坂山王ビル 5階
株式会社キャリアデザインセンター 赤坂山王オフィス
【参加費】
無料
※懇親会は15:30~30分程度の予定です
※懇親会への参加は自由です
【定員】
60名(先着)
【エントリー方法】
以下より詳細をご確認の上、エントリーフォームより必要事項をご記入の上エントリーください。
文/まゆ
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