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技術で社会課題解決に挑む姿をクローズアップ! ロボティクス開発者の野望5選

働き方

技術で社会課題解決に挑む姿をクローズアップ!

ロボティクス開発者の野望

少子高齢化による労働力不足、コロナ禍に深刻化する人々の孤独や、非接触需要の高まり。今、あらゆる社会課題の解決に活用される「ロボット」を開発する人たちの姿にフォーカス。どんな想いや技術で課題解決に向かうのか、未来を見据える彼らの「野望」を聞いてみた。

今注目のロボット開発者たちは、どんな思いや技術で社会課題の解決に向かうのか?

本記事では過去にエンジニアtypeで取材したロボット開発者たちのインタビューを紹介する。

「外出困難者に“生きる理由”を与えたい」吉藤オリィさん

オリィ

「“日本”でアンドロイド開発を続けることにこだわる」石黒浩さん

オリィ

iPhoneの中身の6割は日本製の部品なんですよ。飛行機だってそうです。隣の芝が青く見え過ぎるんです。本当は自力で世界に誇れる製品を作れるのに、目を向けようとしない。他国のブランドにあっさり傾いてしまう。実にもったいないと常々感じています。
日本のロボット開発技術は世界一だと思います。かつて世界の産業ロボットの7割は日本製でした。自動車も時計も日本は後発でしたが、ものづくりの力で世界一になっていった。日本はものづくりが非常に得意な国なんですよ。これは、今も変わりません。

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「みんなに愛されるドラえもんを作りたい」大澤正彦さん

大澤さん

おそらく多くの人は、「ロボットは人間みたいに賢くなって初めて、人間に愛され、社会に受け入れられる」と無意識のうちに思っているのではないでしょうか。でも私たち人間って、生まれてきた時は全然賢くないですよね。
人間は「愛されてから賢くなる」のに、ロボットだけは「賢くなってから愛される」って、なんか不思議な感じがしませんか?
そのロボットを好きだと感じるからこそ、賢くなるたびに「またドラえもんに近づいたね」って認めてもらえるはず。だから僕は、ロボットを賢くすることと愛されることの両方に取り組みたいと考えています。

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「困っている人をロボット開発で助けたい」ZMP谷口恒さん、上平倫太郎さん

大澤さん

私は大学でロボット工学を勉強しており、大学院では医療機器について研究をしていました。それは実家で同居していた曾祖母の脚が不自由になってしまったことがきっかけです。その流れで、最初は医療・介護機器メーカーなどへの就職を何となく考えていました。
しかし、心身ともに疲弊していく曾祖母を見て、「移動をもっと自由にできるようにしてあげたい」という思いが強くなり、自動運転技術に興味を持ち始めました。
また、私の実家は農家なので、農業を支えるロボット技術にも関心がありました。農家の多くが人手不足や後継者問題に頭を悩ませている中で、ロボットはそれらを解決する助けになるからです。こうした身近な課題に包括的に向き合えることから、ZMPを就職先に選びました。

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「深海の謎を“全部知りたい”」伊藤昌平さん

オリィ

結局、深海は分からないから面白い。深海魚もそうですが、深海という世界には他にもいろいろと分からないものが詰まっています。それを知りたい、全部知りたいというのが私の根源的な欲求です。
全部知るには、例えば全世界の海中を網羅したGoogle ストリートビューのようなものがあればいいのでは? ナガヅエエソのような面白い魚が他にもいるかもしれないし、黄金郷だってあるかもしれない。
(中略)
海が持っているエネルギーの流れ、分かりやすく言うと温度の分布が、地球の気候変動と連動しているのではないか、という話があります。ということは、海のエネルギーのことがもっと分かれば、究極的には食糧問題の解決につながる可能性もある。こうした領域は、仮にわれわれがやらなかったとしても、いずれ誰かが解明しようとするはず。だったら自分たちでやりたいというのが、われわれの思いです。

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