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なぜ“優秀な個人”に依存する組織はスケールしないのか? 最強PMOが教える「属人化」と決別する3ステップ

スキル

できるPMOは何が違う?

勝てるvs崩壊チーム

「個人の力」を「組織の成果」へ。 数々のプロジェクトを支えてきた甲州潤氏が、PMOの視点から「勝てるチーム」の作り方を明かします。崩壊するチームとの比較を通じて、現場で求められる振る舞いや具体的なマネジメント手法を紹介。プロジェクトを成功へ導く、PMOの新常識をお届けします。

「あの人がいないと、今日のリリース判定ができない」
「このソースコードの仕様は、〇〇さんに聞かないと誰も分からない」

あなたのチームで、こんな会話が日常茶飯事になっていませんか?

優秀な「シゴデキ(仕事ができる人)」に依存し、その人が抜けた瞬間に全ての仕事がストップしてしまう──これは、「勝てるチーム」としての前提条件が整っていない「属人化」の状態です。

そして属人化しているチームは、遅かれ早かれ崩壊の道を辿ります。

なぜ、優秀な個人がいながらチームは崩壊へと向かうのか。PMOはどう介入し、属人化という「呪縛」を解いていくべきなのか。

シリーズ第2回となる今回は、個人の経験知を「組織の共有知」へと変換し、誰が欠けても揺るがない最強のチームを作るための「仕組み化のハック」を公開します。

プロフィール画像

株式会社office Root(オフィスルート)
代表取締役社長
甲州 潤(こうしゅうじゅん)

国立高専卒業後、ソフトウェア開発企業でSEとして一連の開発業務を経験し、フリーランスに転身。国内大手SI企業の大規模プロジェクトに多数参画し、優秀な人材がいても開発が失敗することに疑問を抱く。PMOとして活動を開始し、多数プロジェクトを成功へ導く。企業との協業も増加し、2020年に法人化。さまざまな企業課題と向き合う日々。著書『DX時代の最強PMOになる方法』(‎ビジネス教育出版社)

ギクッとしたら赤信号。あなたのチームの崩壊が始まるサイン

「現状で仕事はしっかり回っているし、特に誰も困っていないから自分には関係ない」

こう思う読者の方もいるかもしれません。ですが実際は、この「“現状は”うまく回っている」「“現状は”誰も困ってないから大丈夫」という“現状”に満足しているチームにこそ、崩壊のサインが隠れていることが多いです。

詳細に入る前に、まずはどのような状況が「属人化」なのか、改めて確認しておきましょう。

<属人化の二つのパターン>

属人化には、大きく分けて以下の二つのパターンがあります。

スペシャリスト集結型

例えばチームに五人のメンバーがいる場合。それぞれが「自分にしかできない仕事」を持ち、お互いの業務がブラックボックス化している状態。

一人の「シゴデキ」依存型

一人の優秀なメンバーが全てを把握し、他のメンバーは曖昧な知識のまま指示待ちになっている状態。

どの属人化のパターンでも、それぞれのシゴデキメンバーが業務をしっかり「こなせている」間は、チームとして成果が出ているように見えるので、特に問題がないように感じます。

しかし、その「シゴデキ」が体調不良で急に休んだり、退職したりするとどうでしょうか?あなたのチームは、このシゴデキがいなくなったとしても、プロジェクトを遂行できるでしょうか?

ここでギクッとした場合、あなたのチームは、崩壊の崖へと落ちる一歩手前で踏みとどまっている状態にあります。誰もその人が何をやっていたのか、どう進めていたのかを把握しておらず、昨日まで動いていたプロジェクトが突然ストップしてしまう──これは、崩壊チームの典型的な姿です。

仕事の体系化ができないチームは、遅かれ早かれ崩壊する

崩壊チームの致命的な欠点は「仕事の体系化」を疎かにしている点にあります。

本来、業務は抽象化され、分類されるべきものです。
「Aというパターンならこの手順」「Bならこの処理」という、チームメンバー全員に通じる共通言語が必要です。

しかし崩壊チームの場合、仕事の体系化がきちんとされないまま進んでいくため、「A社は◯◯で対応」「B社は△△で対応」と、全てが個別対応としてまとめられてしまいます。

その結果、「10社あれば10の個別対応がある」というような、再現性のない非効率な状態に陥ります。

このように、仕事が体系化されない状態でプロジェクトが進んでいくと、一人のシゴデキが不在となった瞬間、チームは一気に崩壊の道を辿ります。

PMOの介入:勝てるチームへと導く「仕事の仕組み化」

属人化を防ぎ、勝てるチームとしての前提条件を整えるために最初に行うべきは、仕事の仕組み化です。具体的には、それぞれの業務を言語化し、メンバー全員に通じる共通言語としてまとめていく作業です。

ところが、多くの現場では「自分の仕事を言語化できない」人が意外にも多いです。そこで、私がPMOとしてプロジェクトに参加する際には、以下のステップで仕事の仕組み化を進めるようにしています。

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書籍紹介

『DX時代の最強PMOになる方法』
著:甲州潤

書影 最強PMOになる方法

▼こんなエンジニアはぜひお読みください。
・今の仕事に不満を持っていて、現状を変えたいと思っている
・給料をアップしたい
・エンジニアとしての将来が不安だ
・キャリアアップをしたいが、何をしたらいいかわからない
・PMOに興味がある
・PMOとして仕事をしたい

【目次】
第1章 一番稼げるIT人材は誰か
第2章 これからはPMOが1プロジェクトに1人必要
第3章 SEとPMOの仕事は何が違うか
第4章 稼ぐPMOになる7つのステップ
第5章 優秀なPMOとダメなPMOの見抜き方
第6章 PMOが最低限押さえておきたいシステム知識とスキル
第7章 システムは言われた通りに作ってはいけない
第8章 どんな時代でも生き残れる実力をつけよう

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