ランキングの集計方法
2026年1月1日~9月29日までにエンジニアtypeで公開した記事のうち、一定以上の閲覧実績がある記事を対象に「セッションあたりの平均エンゲージメント時間」が長い順にランキング化。広告配信による流入量の違いが平均値に与える影響を抑えるため、主要広告経由のアクセスは集計から除外した。
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2026年、エンジニアtypeで最も多く読まれたのは、DeNA代表・南場智子さんの記事だった。
では、読者一人一人が「最も長く時間を使った記事」は何だったのだろう。
多くの人が訪れた記事と、一度訪れた人がじっくり読んだ記事。果たして、この二つは同じなのか。
そこで今回、2026年に公開した記事を「どれだけ多く読まれたか」ではなく、「どれだけ長く読まれたか」で並べ直してみた。
すると、1位は全く違う記事だった。
さっそく、10位から順に紹介していこう。
ランキングの集計方法
2026年1月1日~9月29日までにエンジニアtypeで公開した記事のうち、一定以上の閲覧実績がある記事を対象に「セッションあたりの平均エンゲージメント時間」が長い順にランキング化。広告配信による流入量の違いが平均値に与える影響を抑えるため、主要広告経由のアクセスは集計から除外した。
「2カ月で10万行」という数字のインパクト以上に、トップ自らAIを使い倒す姿から、「AI時代に自分はどこまで使う側に回れるか」を考えさせられる記事でもある。AIを知るだけでなく、自分の仕事にどう取り込むか。その具体像に関心が集まったのかもしれない。
「若いハッカー=才能がある」という分かりやすい物語に、セキュリティーの第一人者が異を唱えたこの記事。技術力だけでは語れないエンジニアの倫理やキャリアという、簡単に答えの出ないテーマだったことも、じっくり読まれた理由の一つかもしれない。
ビッグテックのレイオフというニュース性だけでなく、この記事が問い掛けるのは「会社から必要とされ続ければ、本当に安全なのか」というキャリアの前提そのもの。AI時代の不安を、自分自身の働き方に引き寄せて読んだ人も多かったのかもしれない。
AIがコードまで書くようになった今、人間は何を磨くべきなのか。その答えを「新しい技術」ではなく「考え、言葉にする力」に求めた記事だ。AI時代の市場価値を考える読者にとって、技術とは少し違う武器を考えるきっかけになったのかもしれない。
「AI時代に仕事はどうなる?」という不安とは対照的に、自ら未来を宣言し、機会を取りにいく20代のキャリアを描いた一本。「どう守るか」だけでなく「どう伸びるか」もまた、変化の大きな時代の関心事なのだろう。
AIの進化速度が注目される2026年に、30年間一つの個人サイトを続けてきた人の記事がTOP5に入ったのは興味深い。新しい技術を追い続けるだけではなく、「どうすれば技術と長く付き合えるのか」という問いもまた、エンジニアにとって切実なのかもしれない。
天才は本人の才能だけで生まれるのか、それとも環境が人を突き抜けさせるのか。落合陽一さんや玉城絵美さんらを輩出した研究室を通して、「人が伸びる環境とは何か」を考える記事でもある。自身の成長環境と重ねて読んだ人もいたのかもしれない。
「年収2500万円」という数字のインパクトに反して、記事の中心にあるのは、18年間勤めたMicrosoftをレイオフされたエンジニアのキャリア観だ。高い報酬や大企業にいることさえ「安全」を意味しない時代に、どこでどう働くのか。その現実に長く足を止めた読者も多かったのかもしれない。
「AIで仕事がなくなるのか」という問いを、遠い未来の話ではなく「2030年」という具体的な時間軸で考えた記事。TOP10の中でも特に直接的に、AI時代の雇用と生存戦略を扱っている。自分の仕事やキャリアの先行きを重ねずには読めないテーマだった。
興味深いのは、2026年に最も長く読まれたのが、AIの最新技術を解説する記事でも、ビッグテックのニュースでもなかったことだ。
高卒、マクドナルド店員からキャリアを始め、32歳でMicrosoftのプリンシパルへ。吉田さんがどう技術力を身につけたかだけでなく、信頼をどう積み上げ、機会に変え、市場価値を高めてきたのかが語られている。
変化の激しい時代だからこそ、「何が起きるか」以上に、「その中で、自分はどうキャリアをつくっていけばいいのか」。そんな問いに読者が長く時間を使った結果なのかもしれない。
TOP10を並べてみると、2026年らしくAIにまつわる記事が目立つ。
だが、読者が長く時間を使っていたのは、「このAIツールがすごい」「この技術をどう使う」といった話ばかりではなかった。
2位は、AIによって雇用がどう変わるのかを考えた記事。3位と8位には、Microsoftのレイオフを経験、あるいは身近に見てきたエンジニアの記事が入った。
一方で、30年間個人サイトを続けてきたエンジニアの記事や、人が突き抜けて成長する環境を探った記事、AI時代だからこそ「言葉の技術」を磨く意味を考えた記事も上位に入っている。
一見するとバラバラだ。
だが、そこには共通する問いがある。
「AIで仕事はなくなるのか」
「どこで働けば安全なのか」
「何を磨けばいいのか」
「どうすれば成長し続けられるのか」
「技術とどう長く付き合っていけばいいのか」
つまり、AIやテクノロジーそのものへの関心だけではなく、変化する環境の中で「自分はこれからどう働くのか」という問いにつながる記事が多く並んだ。
象徴的なのが1位の記事だ。最新技術そのものを解説する記事ではなく、一人のエンジニアがいかにしてキャリアを切り開いてきたのかを追ったインタビュー記事だった。
もちろん、エンゲージメント時間だけで読者の関心を全て説明することはできない。
それでも、「何人が読んだか」というPVとは違う物差しで2026年の記事を並べ直すと、普段の人気記事ランキングとは少し違った景色が見えてくる。
変化そのものを知りたいだけではない。
その変化の中で「じゃあ、自分はどうする?」を考えたい。
そんな記事に、2026年のエンジニアtype読者は長く足を止めていた。
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